「凍る月」シリーズの6冊目です。
時間的には「花の慟哭」の後になりますが、「銀月夜」のタイトルからも分かるように銀のお話となっています。
銀は「灰色の衝動」に登場し、獣人を憎み、全ての獣人を殺すと言っていた謎の人物でした。この本では、その素顔や内面、どうして獣人を憎むのか、などが描かれています。
さらに驚きの新しい登場人物である佐倉遼(ある人物の異母兄弟!)も登場。佐倉は末端冷え性だったりと微妙にヘタレ(笑)で、私の勝手なイメージを良い意味で裏切ってくれましたね。
また銀の仲間である未来と洋二は、シビアな展開の中で灯りのような存在ですごく救われました。未来の銀に対しての「ヒロイン」云々発言には笑わせていただきました!ぜひこの二人の出番を増やしていただきたいです。
佐倉や未来、洋二などの新しい登場人物は魅力的で、笑えるエピソードもありましたが、全体的にはシリアスな展開になります。
私は、満天の星空を見ながらの銀と未来と洋二の会話がすごく印象に残りました。・・・私自身もこのシリーズを読んできて須王達が大好きになり、どちらが善で悪かなんて決めることが出来ないと思っていたので本当に胸に迫りました。
今作もですが、表紙のイラスト、タイトル、デザイン・・・すごく素敵でした。高橋さんのイラストから凛とした綺麗な銀と、佐倉の銀への愛(笑)がにじみ出ているようでした。
このシリーズもそろそろこれからの展開は嵐の予感がしてきました。どの登場人物も大好きなので、ファンとしては幸せを祈るのみです。
ちなみに「ラブ・コレ6thアニバーサリー」には、銀と佐倉たちの登場する短編「帰る場所」が収録されています。未来と洋二を含めた、かけあいは本当に心が温まる感じで笑えました。