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銀弾の森―禿鷹〈3〉 (文春文庫)
 
 

銀弾の森―禿鷹〈3〉 (文春文庫) [文庫]

逢坂 剛
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

渋谷の利権を巡り、渋六興業と敵対する組の幹部を南米マフィア・マスダが誘拐した。三つ巴の抗争勃発も辞さない危うい絵図を描いたのは、なんと神宮署生活安全特捜班・ハゲタカこと禿富鷹秋。狙いは一体何なのか―己の欲望のままに拳をふるい、敵味方なく外道の道をゆく稀代の悪徳警官シリーズ第三弾。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

逢坂 剛
1943年、東京生まれ。中央大学法学部卒業後、広告代理店に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞受賞。97年より執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 403ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/11)
  • ISBN-10: 4167520109
  • ISBN-13: 978-4167520106
  • 発売日: 2006/11
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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謎の悪漢小説 2006/11/19
形式:文庫
「コロンビアにも、怖いもの知らずの男はいた。冷酷非情な男もいた。

悪知恵の働く男もいた。狡猾で、利己的な男もいた。

しかし、そうした資質を全部備えているとしか思えぬ、禿富のような男と出会ったことは、一度もなかった」

これ、この作品に登場する南米マフィアの述懐。

まさにその通りで、ちょっと今までの小説や映画では読んだことのないような悪徳刑事が主人公のシリーズです。

普通、悪漢小説の主人公といえば、社会的には法を破ったはみ出しものでも自分のルールに従って一部の人たちを助ける<義賊>だったり、仲間内では義理と人情を重んじる<任侠道>だったり、復讐のためにすべてを捨てて悪に生きる<ストイックな転落者>だったりするもの。

手塚治虫の「ブラックジャック」みたいに、憎まれ口はたたく、金の亡者のような行動はとる、といったキャラでも、実は情に厚かったりして、思わずファンになってしまうことが多い。

ところが、このシリーズの主人公・禿富は、実にひどい。

女性はみさかいなく襲う、人は簡単に殺す、金は奪う。

警視庁のキャリアだろうが何だろうが、弱みにつけ込んで屈服させ、ヤクザもためらうような悪事を平気でする。たとえば、女性を相手に手加減なく殴る蹴るの暴行を加えたり・・・。

そしてこの小説では禿富の心理描写、内面描写が一切ない。

そのため、何を考えているのかさっぱりわからず、実に不気味だ。

小説史上、もっとも嫌な主人公といってもいい。

こんなひどい主人公が非道の限りを尽くす小説なのに、なぜか引き込まれて読んでしまう。

逢坂剛のひょうひょうとした文章のテクニックが効いているからでしょう。

趣味に合わない人もたくさんいるでしょうが、一度は読んでみてもらいたい不思議な小説です。
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形式:文庫
2001年度のこのミスで3位、2000年の文春で16位を獲得した「禿鷹の森」、評価が低かった「無防備都市」に続く「禿鷹」シリーズの第三弾。

一言で言えば、waste of the time and moneyで、「無防備都市」よりはマシという程度。

本作の内容は、渋谷のシマをねらう三大勢力がしのぎを削る中、敷島組の若頭が、渋谷署の悪徳警部補「禿鷹」の謀略で南米の組織「マサダ」に殺される、という話なのだが、そこから抗争に発展するわけでもなく、大きな謎があるわけでなく、淡々と話が進行する。こんな、小規模の話でそれなりに読ませる本にする作者の筆力はさすがであるが、なんせ迫力・華があまりにもなさすぎる。

また、前二作を読んでいない読者は話に全くついていけないため、本作品を理解するには二作をよまなくてはならないが、はたしてそこまで時間とお金を使ってまで、この作品を読む必要があるのかはなはだ疑問である(「禿鷹の森」単独では読む価値は十分にある)。

作者には他に「百舌シリーズ」「燃える地の果てに」「カディスの赤い星」等、秀作が沢山ある。未読の方がいたら、そちらに貴重な時間をあてた方がよさそうである。

このシリーズはIVで完結したようである。
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形式:文庫
警察官でありながら,ヤクザやマフィアを震え上がらせる悪党,ハゲタカこと,禿富鷹秋。

めちゃめちゃに悪くてよい。

ただ,今回の第3作は,ちょっとあきれるくらいで,

物語の完成度としてはイマイチか。

この作品のポイントはハゲタカ本人の心情描写が全くなく,いったい何を考えて,こんなとんでもないことをするのか,さっぱり分からないところ。

それだけで読み手はついつい,一気読みしちゃいます。

思いっきり悪くて,しかも親しみを感じるキャラでもない。でも,美学というか,矜持というか,ハゲタカなりの生き方が,なんとなく羨ましく,ついつい肯定的に見てしまう。

ホント,不思議な作品です。
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