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銀婚式
 
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銀婚式 [単行本]

篠田 節子
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商品の説明

内容紹介

壊れてゆく家庭、会社の倒産、倒壊するツイン・タワー、親友の死……

望んでもいなかった<人生の第2幕>

「男の本分は仕事」。それは幸せな人生ですか? 歳月を経て、夫婦がたどり着いた場所。
働くとは。結婚とは。幸福とは。直木賞作家が描き出す、激動する時代の「家族」の物語。

野心や出世のためというより、責任感と義務感で仕事をする。そんな普通のサラリーマン
が今の時代は貧乏くじを引く。
やりきれない現実の中で、どのようにして人生を立て直し、切り開いていくのか。最後に
救われるのは――

現代日本人の生き方を問う、著者ひさびさの“直球”ともいえる、傑作長編小説が登場。

内容(「BOOK」データベースより)

「男の本分は仕事」。それは幸せな人生ですか?歳月を経て、夫婦がたどり着いた場所。働くとは。結婚とは。幸福とは。直木賞作家が描き出す、激動する時代の「家族」の物語。

登録情報

  • 単行本: 328ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (2011/12/8)
  • ISBN-10: 4620107751
  • ISBN-13: 978-4620107752
  • 発売日: 2011/12/8
  • 商品の寸法: 19.5 x 13.9 x 3.3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 55,265位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By trane37
毎日新聞「日曜くらぶ」で連載された新聞小説である。離婚、会社の倒産、再就職と変転するサラリーマン人生を描いた小説だ。主人公は、「高度成長期に育ち、一生懸命頑張ってきたのだけれど、人情の機微に疎い。妻も含め女性の扱い方がへたなので、苦しい立場に追い込まれてしまった男性」(篠田談)だ。

その男性とは、現代の自殺大国日本で、最も自殺を選択する確率が高い世代にも属する。「男の本分は仕事」という高度成長時代の価値観にしがみつき、他者の気持ち・感情を理解する前に、目の前の問題を合理的に処理し突き進む。「ワークホリック」的生き方を頑迷に保持し、他者に相談することなく、自らの命すら合理的に処断していく訳だ。

小説では、こうした、しゃにむな頑張りは、証券会社・保険会社・大学というどの職場でも、ある程度功を奏するのだが、他者(や自分)の精神的サインを見落とし、そのため決定的岐路で、何度も失敗することになる。

一気に読んでしまった。相変わらず、篠田の人物描写力はピカ一だ。登場人物それぞれの特色が際立っている。とくに、男と女の思考のすれ違いを書かせると他の追随を許さない。企業倒産、9.11テロ、企業のコスト削減、大学の変容などの、新聞が好む時事ネタにリンクした、細かいエピソードもリアルで面白い。しかし、これらの小話は、残念ながら相互にはあまりリンクしていない。物語を異次元に飛躍させた上で多重のどんでん返しを加えるという、いつもの篠田ならではの大胆なストーリー展開はない。新聞小説という媒体に配慮したのか、まじめな男のまじめな結末に終わる。

これは篠田の現代社会と同世代の人生に対する諦観なのだろうか。主人公の人生は、必死に生きた立派な人生なのだろうが、つまらない人生だ、と思う。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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 中学校の同級生夫婦のアメリカ滞在中の離婚。勤め先の証券会社(山一證券がモデル)の破たん。9.11での親友の死。その後、定員割れの地方の私立大学での勤務を通して語られる現代の若者像。そこに、まもなく50歳を迎える主人公の恋愛が隠し味となる。一人息子の大学受験、元妻の両親の介護。
 現代社会における様々な問題が描かれ、「働くとは」「家族とは」「夫婦とは」「生きるとは」「老いるとは」「学ぶとは」「幸福とは」など、様々なことを考えさせられる。
 新聞の連載なので、ストーリー展開で読ませる少し浅い感がないわけではないが、同世代として共感できる話の展開だった。主人公夫婦は早い時期に離婚したのに、なぜ標題が「銀婚式」なのか。穏やかなラストシーンで分かる。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sun
結婚生活のこと。
オトコの仕事のこと。 証券会社、保険の実態、大学の今の現状。
自分の親のこと、兄弟での意見の違い。
妻の親と妻自身とのあり様。
自身の息子のこと。

銀婚式を迎えるこの世代が、考えさせられるすべてのことが盛り込まれている。

新聞小説ということを知り、そうなんだ、と思った。
次の展開をつなげていくのは、たいへんなんだな・・・

でも、現実もそうなんだなと思う。
ひとつのテーマだけを追っての生活はあり得ない。
いろいろあっての日常。
そうなんだけど。

あえて、この世代のひとりとして思うのは、
だからこそ、ひとつのテーマでのストーリーを読みたいかな、ということ。
その人の持つ、価値観や生活環境からつくられる言動が、とてもよく表現されているこの作者の、
深くほりさげた時、この人達はどのように感じ、行動するのか、何を言ってくれるのか、
それを知りたいと思った。
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