確かに「本家:北斗の拳」と重複する部分が多い内容になっていますが、心理描写や
表情などは、より細かくなっており、ラオウとトキ、実の兄弟ならではの因縁などが
かなり分かりやすく、なおかつ深いものとなっているように思います。
(画も手抜き感が無く、全体的にクオリティが高いです)
ラストシーンは、よくある安直なハッピーエンドとも取れますが、全6巻を通しタイトルどおり
「聖者」であり続けたトキへの御褒美のようでもあり、最終的な死まで描くことなく、
余命僅かな者が、最後の心の拠所に辿り着いたようで、これで良かったように感じました。
仮に「死の場面」を描いたとしても、原作どおり「リュウガを抱えた状態」ではなく、
トキを慕う人々に囲まれ、ゆっくりと静かに、そして満足げな笑みを浮かべつつ眼を閉じていくといった、
そんなシーンで、この物語全体の流れからして、悲惨なラストにはならなかったと思います。