さいとうちほ先生の作風がこれほど宝塚のテイストにあうとは思っていませんでした(笑)
ちほ先生の手によって,宝塚で上演されたタイトルが,それぞれ漫画化
各舞台のストーリーを知ることは出来るし
絵は宝塚らしくロマンチックでかっこよく,そしてちょっぴり悲哀も含んで
とても読み応えのあるコミックスとして仕上がっています
収録作品も多く,このお値段での提供は,まさにお買い得といえましょう♪
難を言えば文庫版であるため,縮小されて絵が小さいこと
読み始め,少し慣れませんでした
大きな絵のほうが迫力も出ますし,やはり1ページあたりが細々としてしまうので
宝塚ファンのご年配の方には読みにくいかも知れません
さて,そんな収録作品ですが
「銀の狼」 表題になっている作品で掲載順も冒頭に来ています
記憶喪失で殺し屋で…とても宝塚らしい設定
「彷徨のレクイエム」 ロシアの皇女アナスタシアのストーリー
皇女を証明するための細かな設定,最初の伏線が光ります
「トゥーランドット」 オペラなどで有名なカラフ王子とトゥーランドット姫の物語
勉強にもなりますし,異国情緒漂う衣装など,とても素敵
黒髪で魔性のトゥーランドット姫がゾクゾクするほど美しかったです
「天使の微笑・悪魔の涙」 ゲーテのファウストが下敷きですが,メフィストフィレスがかっこよくて
まさに宝塚で舞台に立つと映えるだろうなぁと想像しながら楽しめました
ハッピーエンドで終わるので読後感もスッキリでした
「バレンシアの熱い花」 三人の青年が組んで,共通の敵に対峙,仇をとるというお話です
ゾロのように黒いマスクと黒いマントがいかにもヅカファンの心をくすぐるかも
恋愛面では切ない感じ