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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ローマ・ブリテン―第二作―,
By カナブンとスズメ (空想の世界) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 銀の枝 (岩波少年文庫) (単行本)
ローマ・ブリテン四部作の第二作目です。アクイラの子孫・フラビウスといとこのジャスティンはブリテン皇帝カロウシウスにアレクトスの裏切りを立証できず、北方へ左遷されます。カロウシウスが暗殺されると、二人はポウリヌス率いる地下組織に参加し、ブリテン島脱出を希望する者を援助します。しかし本拠地を襲撃され、ポウリヌスが殺害されます。フラビウスとジャスティンはポウリヌスの意志を受け継ぎ、「反アレクトス」勢力を作り機会を待ちます。そして遂にローマ本国軍がブリテン島に上陸すると、「反アレクトス」勢力もそれに合流し、アレクトス軍との戦闘が始まります。街は焼かれ、仲間の多くが戦死しますが、ローマ軍はアレクトスを拘束します。戦後、フラビウスとジャスティンは北方の氏族の討伐に向けて再度北へと旅立ちます。本書ではフラビウスとジャスティンの成長だけでなく、ブリテン(=イギリス)の独自性(66頁)や戦争に絶望して動けない男性医師に対して積極的に怪我人の手当てにあたる女性(342-343頁)が描かれており、筆者の興味深い主張も散りばめられています。ただアレクトスやサクソン人を「悪者」・「敵」として描き、その「敵」の心情が全く省略されています。物語全体に深い味わいを出すために「悪者」の人間的な面も描いてほしかったと思います。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「第九軍団のワシ」の主人公の子孫の物語。,
By カスタマー
レビュー対象商品: 銀の枝 (単行本)
サクソン人の侵入に悩まされるローマ帝国支配下のブリテンでは、一代で成り上がった英雄カロウシウスが皇帝を名乗っていた。その大臣の裏切りを知った将校フラビウスと軍医ジャスティンは、注進に及ぶが受け入れられず、左遷される。新たな謀反の証拠を掴んだ二人は皇帝に知らせるためついに軍団を脱走する。しかし時すでに遅く、皇帝は暗殺され、大臣がサクソンの兵力を利用して帝位についていた。追われる身となった二人の運命。「第九軍団」にくらべて冒険のスケールがぐっと大きくなりました。その分時代背景の理解が必須となり、帝国とカロウシウスの関係などやや難しい点があります。 サトクリフの作品では珍しく、女性が活躍しません。そのかわり主人公は二人ですが、常にともにあり、一緒に行動!!するのでそこにはドラマはあまりありません。この作品のテーマはむしろ主人・国家・友人・そして信仰に対する「忠誠」なのではないでしょうか。忠誠は常に変わらないものですから。
5つ星のうち 5.0
第9軍団の鷲さえ読んであれば、歴史わからくても(^_-),
By
レビュー対象商品: 銀の枝 (岩波少年文庫) (単行本)
第9軍団の鷲を読んだ勢いで手に取りましたが、西洋史の知識が無いので、恐る恐るでした。が、分からないなりに読み進めて行くうちに、フラビウス、ジャスティンがどうなってしまうのか、目が離せなくなりました。ポウリヌス、エビカトスその他の仲間たちも。民族や境遇が異なっても、権力を前に非力であっても、大切なものを守るため諦めない姿に、最後は涙が止まりませんでした。友情、家族、誠意、誇り。そういったものの価値を確認できる1冊では、と思います。歴史的知識がなくても、大丈夫では。今度は、ローマの歴史を勉強して、より深く読みなおしたいです。
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