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キーワードは音楽。目には見えぬ、形にも残らぬその「波動」が
世界を紡ぎ、破壊し、再生するそのメカニズムを物語の形を借りて
わたしたちに示される。めくるめくジェットコースターの至福の時。
どうぞ、素敵な時間旅行をお楽しみ下さい。
初めて読んだときから不思議に頭からはなれないフレーズ
「古代、葦の葉のしげるみどりの岸辺で・・・」
ここに集約している世界観が作者の内部にあるのでは。
ちなみに、「半神」のなかに「左ききのイザン」がありますが「銀の三角」とつながっている(?)か近い世界のお話です。
読後はとても長い映画をみたような既視感におそわれる名著です。
探し求めた「時空を繋ぐ音」がよみがえる時そのとき、「銀の三角」は存在を失くしてしまいます。
一瞬垣間見た「銀の三角」の世界と、その終りがあまりにも悲しく美しかったです。
描き分けられたそれぞれの世界の魅力的なこと!
人間が物理的にはひとつの世界しか体験できないのは本当に残念なことです。
だからこそ萩尾ワールドで彷徨うことに魅せられてしまいます。
構成の見事さ、デッサンや描写力は書くまでもないですね。
萩尾先生の作品の中でも特に起承転結が見事に決まっていて、
ストーリー展開に最後まで魅せられた作品でした。
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