福本伸行さんというと、「アカギ」「天」「カイジ」など
麻雀を中心としたギャンブルを通じた人間心理や世の中の明暗を、独特のタッチで描く漫画家です。
この「銀と金」シリーズもその類の漫画です。
具体的には、大企業を舞台にした仕手戦、御曹司とのイカサマポーカー、
画商との名画真贋見破り勝負、コンツェルン親玉との麻雀、
果ては名家の後継者争いや大物政治家との競馬といった大勝負を舞台に、
大物フィクサー平井銀二と、強運の若者森田鉄雄が活躍します。
他の作品と異なるのは、それぞれの物語が基本的には完結することでしょうか。
このためテンポよく進行しますが、どれも人間心理を巧みに描いた名勝負であり
人間の暗部、冷徹な部分が残酷なまでに伝わってきます。
個人的には、トリックと残酷さが際立つポーカー、画商、名家の3つが好きです。
福本伸行さんの漫画が好きな方には、間違いなくおすすめのシリーズです。