不謹慎ですが、セールスコピーの、「電車を停めると、1億円請求される?」や、「人身事故は、バイトが処理する?」という文句に惹かれました。半ば都市伝説化しており、その真相は常々興味をもっていたので条件反射的に手に取ってみました。立ち読みで済ませるつもりでしたが、著者の大井さんが現場で積まれた盛りだくさんの貴重な体験談の面白いことこの上なく、時間を忘れて一気に読み進めてしまいました。もちろん、きちんと購入した後に、です。興味の尽きない話題が満載で、知りたくても知ることの難しい鉄道のウラの実情を垣間見た気がします。
最後に大事なことが書かれてありました。兵庫・尼崎で起こったJR西日本の脱線事故はまだ記憶に新しいところですが、一鉄道員としての事故原因についての考察と鉄道の安全というものに対する哲学が丁寧に述べられてあり、非常に深い感銘を受けました。