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鉄道公安官と呼ばれた男たち―スリ、キセルと戦った“国鉄のお巡りさん” (交通新聞社新書)
 
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鉄道公安官と呼ばれた男たち―スリ、キセルと戦った“国鉄のお巡りさん” (交通新聞社新書) [単行本]

濱田 研吾
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 840 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「鉄道公安官」とは、昭和22年から国鉄分割・民営化まで活躍した、「鉄道公安職員」の通称。現在、その役割は都道府県警による鉄道警察隊に引き継がれているが、当時はれっきとした国鉄職員であった。本書では、国鉄マンとしての誇りを持ちながら、駅や列車内でのスリ、窃盗、暴力事件などと戦い続けた、その全貌を、新たな資料とインタビューにより明らかにする。鉄道という閉じた「舞台」ならではの犯罪エピソードも興味深い。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

濱田 研吾
1974年大阪府交野市生まれ。ライター・編集者。社史や企業PR誌の執筆・編集のかたわら、昭和時代の芸能史、映画史、放送史、広告文化史、鉄道史を研究。著作や雑誌などに発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 244ページ
  • 出版社: 交通新聞社 (2011/08)
  • ISBN-10: 4330230119
  • ISBN-13: 978-4330230115
  • 発売日: 2011/08
  • 商品の寸法: 17.5 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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By 革命人士 トップ500レビュアー
鉄道車内で怖いとか危ないと思ったことは一度もないが、終戦後は集団暴行スリや貨物窃盗など、鉄道犯罪が横日常茶飯事だったという。それでGHQに言われて作ったのが、国鉄管理区域内にのみ、警察権を認められた鉄道公安職員だった。由来がアメリカの指示と聞き、なるほどと思った。州立病院やら大学にも独自の警察権を与えてしまうほど自治を重んじるアメリカらしい。

鉄道公安だとやっぱりスリや置き引きなどの窃盗やキセルの摘発が主戦場。しかし、本書では、犯罪捜査の側面だけでなく、国鉄を舞台にしたデモや暴動、労働争議での警備活動、日々の駅、車内の巡回警備のほか、大雪の除雪や家出人の保護、産婆役までこなしたというびっくりなエピソードまで紹介する。司法警察職務以上に、国鉄職員、営業マンとして「乗客に親切に」が重んじられた。びっくりしたのが、国鉄増収策へ貢献せよということで、キセル摘発による罰金収入増のほか、旅行キャンペーン販売までやり、静岡だけで年10億円売り上げたが、検挙率が下がってしまったという笑い話もあった。本業はどうしたというのもあるけど、公安室からチケット買う客なんていたのかねえ……

現場を踏み抜いたOB6人に当たり、鉄道公安の仕事は何か、思い入れを込めて書いている。昔は良かった的な回顧感が漂うが、四半世紀もたち、知る人も少なくなった今ならいいのではないか。
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幼稚園児の頃、鉄道公安36号を見ていた。公安職員役の俳優にサインをもらったこともあり、母の実家に色紙が眠っているはずだ。だから、期待感でページをめくったが、130ページ当たりでだんだん鼻についてきた。たしかに、御供平佶さんの作品の使い方など鉄道ライターとしては堂に入ったものなのかもしれないが、ライターとしての達者さの反面、視野の狭さのようなものが感じられるのだ。5章、6章で労働運動との対峙のようすを描いても、公安職員に感情移入するあまり、「国鉄改革」の持った問題や、その際のセクトの動き――休暇でのセクトのメンバーとしての活動は私生活なので管轄外というわけらしい――が視野の外におかれてしまっている。4章での警察官僚との交流に至っても天下りポストが増えるわけで、肯定的にだけ見られるものなのだろうか。
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「鉄道公安官」とは、正式には「鉄道公安職員」であり、昭和24年に発足し、昭和62年の国鉄(日本国有鉄道)解体のときまで存在した国鉄職員の通称である。この本は新書版であるが、生い立ちから歴史、ドラマなどの関連も含め、幅広く取り上げられており、非常に内容の深い本である。車内での犯罪、トラブル、駅、鉄道用地内での様々なトラブルや犯罪、事件まで幅広く闘った男たちの記録である。国鉄の分割民営化に伴い、職場が消滅するわけであるが、最終時期の様子、在職者のその後までも記述されており、非常に好感が持てる。かつての国鉄の様々な側面を知る上でも貴重な1冊であると言えよう。これまで類書が無かっただけに、この価格ならお得であろうと思い、星5つです。願わくば、全国的な視点や各地域ごとの特色などもあるともっとよかったかも。続編に期待したいところである。
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