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鉄道ひとつばなし 2 (講談社現代新書)
 
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鉄道ひとつばなし 2 (講談社現代新書) [新書]

原 武史
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

話題沸騰の鉄道コラム、待望の第2弾刊行!皇居と鉄道の関係、鉄道から見た「隣県の壁」、日本の駅百選、抱腹絶倒の全線シンポジウム……鉄道から歴史を、天皇を、文学を、都市と郊外を、日本を考える。

内容(「BOOK」データベースより)

これであなたも鉄道通!話題の全線シンポジウム収録。

登録情報

  • 新書: 292ページ
  • 出版社: 講談社 (2007/4/19)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061498851
  • ISBN-13: 978-4061498853
  • 発売日: 2007/4/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 0.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
前文で著者が断っているように、鉄道情報を細かく開陳するような鉄ヲタさん向けの本ではなく、鉄道から近代や都市を考えるコラムが40ほど。しかし、鉄道といっても、鉄道文学や駅弁、駅そば、海外鉄道と内容は豊富だ。鉄道に関心があるという程度の人には、へえと感じさせる情報も多く、この種の人に一番向いているのではないかと思う。

著者が日本近代史・皇室の研究者であることから、天皇に1章を割くなど、鉄道を通した歴史の記述が続く。また、かつて各地で独立して経営されていた駅そば店、駅弁店が次々とJR傘下のチェーン店に変わり、味が画一化されていく様を「駅そばの死滅」と痛烈に批判するなど、自身が少年時代濃い鉄道ファンだったころを懐古するコラムも多く、遠くなってしまった「昭和」の香りが立ち込めてくる。ほかにも、同書中に多々登場する福知山線脱線事故本の教訓として、また汽車旅ファンとして、今のJR(とりわけ西)の速度至上主義を止めるよう主張するなど、独自の主張も展開する。宮脇俊三の二番煎じではあるそうだが、擬人化された鉄道路線が生き生きと語り合う「全線シンポジウム」も読みどころ。

講談社のPR誌に連載されていたため、時々刻々変わる鉄道事情により、情報が古くなっている点もあるが、各回に付された細かい補注で最新事情を補っていて親切だ。ひとつ足りなかった思うのは、P110に日本一駅名が長い駅として登場する「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前駅」。これは2007年5月に駅名変更して日本一を返上する。まだ、変わってはいないとはいえ、すでに明らかになっていることなので、入れるべきだったろう。

コラムで数ページで次々と違う話が出てくるので、ブツ切れ感は否めないが、読んでいて、著者とともに、日本各地、世界各地へ、また昭和の時代を旅するような楽しさを感じることができる。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ns8915
形式:新書|Amazonが確認した購入
鉄道に関わる様々な分野から筆者独自の視点で書き綴った連載コラムをまとめたシリーズの第2弾。
第1弾ともども肩の力を抜いて気楽に読めるので、ちょっとした時の気分転換にぴったりで、現在刊行中の第3弾を含めて興味深く読んでいるのだが、他のレビューで指摘されているとおり、この筆者には「鉄道マニア」という人種に対する、ある種の蔑視的偏見が感じられる点が後味の悪さとなって残る。
廃止間際の九州ブルートレインを九州までの移動手段として選んだり、短期滞在中の欧米諸国で暇を見つけては地元の鉄道を乗り歩いたり、開業当日の沖縄モノレールに試乗したりと、筆者がやっていることは世間一般から見たら鉄道マニアがやっているのと何ら変わらない行動であり、いちいちそこに「初めて接する鉄道に対する沖縄県民の文化性云々」とか、「鉄道を通して見えてくるイギリス田園都市のどうたらこうたら」とか、筆者の専門研究分野を引き合いに出していいわけめいた注釈をつける必要は全くないはずだ。
鉄道車輌に関心がなく、ただ黙って車窓風景を眺めているのが楽しいのだって、鉄道を愛する立派な理由の一つなのだから、胸を張って「時間が許す限り、私は鉄道に乗っていたい」と、堂々と公表すればいいのだが、どうしてそこにわざわざ「崇高にして高尚な学術的関心・探究心」を大義名分として掲げる必要があるのだろう。
鉄道が盛んに取り上げられる昨今、鉄道が好きであることを引け目に思う理由がなにか筆者の中にあるのだろうか。
本文の中で繰り返し使われる「鉄道マニア」という言葉、それに対して筆者が半ばむきになって主張する「自分は鉄道マニアではない」という言い回しは、言い換えれば「そんな連中と一緒にしてもらいたくはない」という、ある種の差別的偏見が込められているとしか思えない。
言葉が悪くなるが、筆者には「鉄道マニア=キモいオタク族」といった認識があり、「自分の鉄道に対する関心はあくまでも学問的探求の過程の一部に過ぎない。自分は大学教授というエリートでインテリなのだからそのような、気色悪い色眼鏡で世間から見られているような連中とは一線を画しているのだ」と誇示したいのが本心なのだろうと思ってしまうのは穿ちすぎだろうか。
最近では「鉄ちゃん」という愛らしい呼称で表されたりもしてきている鉄道マニア。「マニア」という言葉が嫌なら「鉄道ファン」でもかまわない。素直な気分で「自分は鉄道ファンですよ」という態度を見せてくれたほうが、文章の所々で見られる堅苦しさも緩和されて、より一層読み心地の良い、幅広く受け入れられるシリーズになるだろうと思う。
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形式:新書
※おことわり 2007/6/12付で掲載されていた弊レビューを、弊方都合によるアカウント泣き別れ解消のため削除、同一レビュアー名にて再アップしました。なお、2011/11/25現在、「参考になった」の投票は24名様のうち11名様でした。
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例えば、郵便事業のあり方や郵政民営化について論じようとするとき、切手収集家向け雑誌の記事に大袈裟な表現や専門用語の濫用がみられるとか、一般向けに書かれていないとか指摘してみたところで、特に意味があるとは考えにくい。限られた人にしかわからない語彙というのは確かにあって、徂徠学が〜とか、丸山の本店・夜店論が〜とかは、原先生の本業方面に関心があれば知っていて当然だが、本書の読者一般に期待してよいのは、せいぜい本居宣長という名前を聞いたことがあるか否か辺りが限度であろう。紀要に小論文を載せる時と、出版社のPR誌に雑文を書く場合では、違う読者層を想定しておられるであろう先生は、「鉄道ダイヤ情報」や「鉄道ファン」といった趣味雑誌の読者、或いは「鉄道友の会」なる愛好会のメンバー(たかだか数千人ですよ)を念頭に置いて、これを「マニア」と一括りにし、「ハエ8編成」の意味が分からない僕ちゃんはこいつらとは違うもんねと仰るのだが、その自己規定は、永六輔のラジオ番組(関東ローカル)に出演した際に迂闊にもマニア扱いされてしまった学者先生の自尊心を回復するのに有効なのだろう。しきりに「文化」を礼賛するのは、工学や経営に疎いことの裏返しだろうか(大手私鉄の経営に関する歴史的考察を延々続けているのに、例えばJR東日本の連結経営の分析とか、機関投資家に対する説明責任についての想像力はまことに頼りない)。
困ったときの宮脇頼みも前作以上に顕著だが、そもそも内田百けん(←文字化け回避のため平仮名)の焼き直しに過ぎないとか、また長女がいささか無邪気に書いてしまった私生活のあれこれとか、宮脇について必ずしも肯定的な評価ばかりが支配する状況ではなくなりつつある中、オマージュ的なものは、せめて酒井順子程度の筆致に抑えておいたほうが良かったのではないか、と余計な心配も浮かんでくる。
いくつかの卓見が細部に宿っていることを評価して★2つ。
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