アニメのノベライズと言うモノにはあまり期待はしない私ですが、この作品はなかなか読ませてくれました。
この小説は、アニメでは詳しく触れていない中杉小夜香の内面が詳しく書いてあります。幼いころからお嬢様養成コースの道を言われるがままに歩いていた中杉は、高校進学を機に、自分の道は自分で決めると決意して、男女共学の久遠寺高校に入学します。そこで千川つとむ(=バーディー)、早宮夏美、須藤良太らと出会い、友人になります。一緒に食べる昼食、ともに笑い、語り合う平凡な日常に、中杉はこれまでにない幸せを感じます。
しかし、バーディーが追ったギーガーが地球に持ち込んだ「リュンカ」に寄生されたことで、彼女の平穏な生活は少しずつ崩壊します。そして、彼女自身が地球を滅ぼす災厄になることに。これに対し、つとむとバーディーは苦渋の決断を強いられ・・・。
本書の最後のマンガで、原作者のゆうきまさみ氏が「僕は中杉を描くことができない」と言わせた中杉の物語です。