「鉄腕バーディー」の中で一番の美少年(笑)だと思っている千明和義が、ゲオルグ・ゴメスの手引きで火之宮水晶ことクリステラ・レビーが率いる宗教団体「浄火学館」の本部に保護されます(66P)。そこで千明は、2,3歳年下の少年、火之宮永遠と出会います。
レビーの息子である永遠は、平安時代の貴族の衣装に似た衣服をまとい、神秘的な雰囲気を漂わせています。遊び相手を頼まれた千明は、最初は戸惑いながらも、永遠の会話や囲碁の相手を務めます。つきあって行く内に千明は、教団の後継者として、教祖の孫としての責務を背負わされ、「神の子」として崇拝される特殊な環境に置かれてきた永遠の孤独を知ります。自分自身も「スピリッツ」によって獣人となり、普通の生活に戻ることができなくなった立場と重ね合わせます。
風呂場で永遠は、「遊んでくれる友だちが欲しい」と千明を抱きしめます。
孤独な二人の少年。何の責任もないのに、孤独を強いられる二人の少年の悲しさが身にしみます。