ぶっちゃけて言うと、はじめはTVシリーズのほうにいっちょレヴューでも書こうかなぁと思ったのがきっかけで見直したOVAシリーズだったんだけど、改めてみるとこっちのレベルの高さと豪華さにけおされてしまって、ついつい今更ながらこっちのレヴュアーになっちゃった次第。
ボクは時間をたっぷり使って創れるOVAシリーズと時間との勝負になるTVシリーズとをクオリティうんぬん言ってくらべてみるなんて酷なことはしないよ。だけどね、なんてったって川尻善昭・高橋久美子のほうが赤根和樹・りょーちもよりも、三石琴乃・岩永哲哉のほうが千葉妙子・入野自由よりも、もっと言えばぼやかしたデジタル発色よりもくっきりはっきりしたアナログな色使いのほうが「鉄腕バーディー」って作品に合ってるっておもう。これはゆうきまさみって作家の作風や感性自体が一世代前のものなんだろうって思う。もちろんこれはいい意味で言ってるんだよ、いい意味で。そんな原作だからこそ、むしろそういうアニメ化の仕方のほうがぴったりマッチして、今見ても古さを感じないばかりか、むしろ新しさすら感じてしまうくらいのできの作品になるってことじゃないかな。バーディーの強さとタフさ、ちょっとぬけたおっちょこちょいいな性格とつとむのよわっちさと醒め具合、冷静なツッコミと腹を決めたときの思い切りの良さ、そんな真反対のキャラクターが一つの体の中でバディを組む、これがこの作品の面白さの軸じゃないかと思う。最新のTVシリーズでは話を盛り上げるためには、まぁしょうがないんだけどそこがぶれてるのに対して、4話だけだったことも幸いしてかそこんとこをていねいに着実に描いて見せてくれたのもOVAシリーズの強さじゃないかな。