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鉄腕アトム(13) (手塚治虫漫画全集 (233))
 
 

鉄腕アトム(13) (手塚治虫漫画全集 (233)) [コミック]

手塚 治虫
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

次々と強いロボットと戦い、たおしていく怪ロボット、プルートウ!ついに、プルートウの魔手は、アトムにのびる!百万馬力を誇るプルートウに、十万馬力のアトムは勝てるか!?「地上最大のロボットの巻」を収録。

著者について

手塚 治虫
1928年、大阪府豊中市に生まれ、兵庫県宝塚市で育つ。大阪大学付属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。1946年、「マアチャンの日記帳」で漫画家デビュー。1962年には『ある街角の物語』でアニメーション作家としてもデビューする。おもな作品に、漫画では 『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』その他多数、アニメーションでは『展覧会の絵』『ジャンピング』その他多数あり、全400巻の『手塚治虫漫画全集』(講談社)も刊行された。宝塚市には手塚治虫記念館がある。1989年に死去。

登録情報

  • コミック: 184ページ
  • 出版社: 講談社 (1981/02)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061732331
  • ISBN-13: 978-4061732339
  • 発売日: 1981/02
  • 商品の寸法: 17.8 x 12.8 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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 鉄腕アトムの多くのエピソードの中でも『地上最大のロボット』は、当然のように「心」を持つと信じられてきたアトムでなく、善悪を知らない高性能ロボットがいかにそれを身につけ「人」として成長し、「人」として死にうるかを描いている。 
 つまり、アシモフが提唱した有名なロボット三原則のように単純な規則からも「心」は生まれうると。 

 まず、高性能ロボットがロボット三原則を運用する時に、併せて人間社会の善悪判断を学習していくというシステム設計は効率側面から至極当然であること。 そして、人間社会の善悪判断を学習をするためには周囲からの毀誉褒貶に敏感に反応する判断装置が必要であること。 この作品ではプルートーもアトムも繰り返し毀誉褒貶に晒され、それぞれに大きなショックを受けている。 ウランからワッペンをもらうプルートー、100万馬力を得て人間から「化けもの」と陰口を囁かれるアトム、ひとつひとつの場面が読む人間の「心」を鋭く突き刺し、その瞬間自分の内部で起こったと同じ現象がロボットの回路にも発生していることが痛いほど解る。 

 この主題は古くは石森章太郎『人造人間キカイダー』によって再び奏でられ、少女マンガの清水玲子『メタルと花嫁』、近年では神山健司『攻殻機動隊stand alone complex』等でも変奏されたが、ここまでシンプルに、単純規則から心の獲得までを追った物語はなかろう。 複雑系の研究が始まってすらいない時代に、ご都合主義でなく、丹念にこれを描きえたことは、思想として驚異的だ。 

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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By raywayne トップ500レビュアー
言うまでもなく、鉄腕アトム中最高のエピソードと言えば、やはりこの”地上最大のロボット”ということになると思います。 この作品は過去三回のTVシリーズでもアニメ化されましたが、いずれも話をかなり短縮・改変されたものであり、浦沢直樹氏の”PLUTO”は、出だし快調だったものの、話を引っ張りすぎて、途中やや緊張感が薄れたと個人的には思っています。 結局、長くも短くもない、この手塚治虫オリジナル版こそがやはり最高だと思います。 

人はなぜ強さを求めるのか。 なぜ戦うのか。 肉体的に強い、ということが偉大なことなのか。 この作品において、お説教ではなく、最高のエンターテイメントの形でこういうことを子供に伝える、というきわめて難しいことを手塚先生は達成されたと思います。 これと前後して描かれた”地球最後の日”と”ロボイド”あたりは、先生が到達した子供漫画のひとつの理想的成果だと思います。  ちょうどアトムのTVアニメが好評で,自分も一番仕事が楽しかった時期だ、と手塚先生も回想しておられます。 この後、昭和40年代に入ると、劇画やリアルなスポ魂漫画、という、先生には描けない作品が続々と台頭してきて、長いスランプの時期に突入します。 そして”ブラック・ジャック”と”三つ目がとおる”で、奇跡の復活を果たすことになるのです。 なにはともあれ、この作品一度きりの登場であったプルートー(手塚先生の守護星、冥王星、という意味)は、やはり全手塚作品中屈指の名キャラクターでした。(あと、ボラーもスゴイっす。)
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