一般の参考書は正しい事を網羅的にならべ解説していると言えるが、
この本はありがちな勘違いについて懇切丁寧に解説している。いわば
間違いについて教えてくれる家庭教師的存在といえる。高校物理を独学
する人にとっては心強い伴走者となるでしょう。
力学の章の表紙にでてくる「組み合わせ滑車のつりあい」は直感的に
間違いやすい。滑車の両側につるされた物体がある加速度で運動する
とき、両者の加速度は等大逆ベクトルだという先入観をもってしまう。
しかし、それは滑車が静止してる場合で、滑車自体が加速度運動をする
と基準がズレてそれぞれの加速度は等大逆ベクトルとはならない。
運動方程式を正しく立てて計算してみるとそれが明らかとなり、それ
ぞれの物体の動く方向がわかり、直感とは違っていて面白い。
ただし物体Cの運動方程式には誤植あり。正しくは、
3mc=3mg−T2
計算してみればすぐにわかるのでワザとかもしれません。ほかに誤植
があるかはまだ調べてませんのでわかりません。