60年代アニメの名曲に驚くべき名演が誕生した。最近のアニメに見られないストーリー展開ももちろんだがその音楽にも惹かれた。リメイクというのは、なかなかオリジナルを超えるのは難しいし、ましてやオリジナルを見て育った方にとっては、なおさらだろう。作曲の千住氏については、失礼ながら正直よく知らなかったのだが・・・。がしかし、実によく書けているのである。1曲目「それ行け鉄人」はどうだろう、希望と元気が沸いてくるようなメロディに弦楽器を巧みに用い、シンバルの音を効果的にのせて、マーチ風でありながら、なぜか遠くノスタルジーを感じさせるのである。見事である。また、18曲目の「蘇る無敵の兵士」は、ロボットが暴れるときなどに使われる曲なのだが、暗く半音階的に進行するメロディがなんともいえない、物悲しさを側面に秘めた名曲となっている。そして、最後のTV主題歌2曲も男声合唱で一新、おそらく歌っておられる方は、オリジナルを見て育った方もいらっしゃるのではないだろうか。実にいきいきと歌っているのが伝わってくるのだ。わずかな間奏部分にもTVの夕暮れの丘のシーンが浮んでくる。歌が生きている、そして音楽が生きているのである。オリジナルは歌詞の最後に「グ・リ・コーッ」とスポンサーが入るという、これもまた名演であったが、この際どちらがいいかなどという野暮なことは考えまい・・・ 迷わず推薦します。