釜石ラグビーの象徴はその赤いラガーシャツである。多くのファンがそう思っていた。溶鉱炉を模したとされる赤がかつては国立競技場を走り回り、まさに「向かうところ敵なし」であった。
しかし2001年4月、新日鉄釜石ラグビー部は「釜石シーウェイブスRFC(ラグビー・フットボール・クラブ)」として、まったく新しく生まれ変わった。チーム名やジャージのデザインを決定する際には、多くの議論がなされたという。ファンからの公募、チーム内での話し合い、そして多数決。その結果ジャージは青基調のものに変更された。チームは、それまでの「新日鉄釜石」のパブリック・イメージをかなぐり捨てるところからスタートを切ったのである。
だが、その後のクラブの活動をつづる著者は明るい。今のチームメンバーは過去の栄光の時代を知らないし、懐かしがってもいない。自分たちの戦力を冷静に見極め、しなければならないことを着実にやっていこうとしているのだ、と。
同好会として生まれた釜石が20年かけて頂点に上り詰めたように、クラブチームとして生まれ変わった釜石が、いつの日かまた日本ラグビーの頂点に立つ日が来る。そう信じるチーム、ファン、そして著者の願いがこの本に凝縮されている。(篠田なぎさ)
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個人のイメージとパブリックイメージの中で苦しむ主将など・・
釜石のラグビーは人間くささとコミュニケーションと「個」の充実
今も昔も連覇するラグビー部の哲学は変わってない気がする。
「本文の中の超具体的に考える事が、居酒屋でのコミュニケーションを
通じて導かれたこと。」や指示もせずに自然発生的にそうなったという点が
変わった部分かもしれない。読み応えは充分!!
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