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計算され尽くされた伏線は、3巻で効果的かつ印象的に説明されているし、主人公たちがなぜクロとシロという相反した名前なのかも理解できる。
率直に言うと、1&2巻でこのふたりに愛着を感じてしまった人は読むのがかなりつらい。痛い。シロが泣いているシーンでは「こっちが泣きたいぜ、なんでこんな展開に?!」と思ってしまう。
しかし、ラストでは暖かい光で読者を包んでくれる。安心安心。
ところで、「鉄コン筋クリート」は町の孤独を描いた漫画だと私は思う。町は生活の鏡だ。つまり、クロとシロは現代のあらゆる陰と陽を象徴する存在として、町は現代そのものとして登場する。そこには暴力があふれ、救いなどないように見える。この魅力的なタイトルも、そんな町のカオスが良くあらわされていると思う。
私たちに必要なことは、闇を断ち切ることなのか?否、違う。そんなことはできない。この本は完結したところで読者にこう語りかけてくる気がする。闇に引き込まれてはいけない。闇がすぐ背後にある状況で、私たち一体何をしたらいいというんだ、と。
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