この2巻から本格的に物語が転がり始めます。宝町を支配しようとする
蛇とそれに従う殺し屋の三人が登場し、シロとクロを襲ってきます。
殺し屋のナンバー3龍との闘いをキッカケにシロが傷を負い、そして、
シロに異変が起き始め、「白と黒」のバランスが失われていきます。
「シロの中に眠るもの」と「クロの中に眠るもの」が少しずつ姿を現して
いき、2巻の最後でクロは決断を迫られます。
クロが下した決断とは?
というのが、2巻のおおまかな筋です。1巻のレビューにも書いた通り、
この2巻にもモチロン松本大洋さんの「コトバの力」が炸裂しています。
1巻のレビューと同じようにいくつか引用してみたいと思います。
「お風呂入る時キズんとこ押さえて入ると痛くないの、あんまし。知ってた?」――シロ
「俺は誰も信用しないし、裏切られる事もない。俺は傷なんかつかない」――クロ
「物事の変化に対して否定的になるのは……やはり、年のせいかね?」――鈴木(ネズミ)
「醜態ですね」――蛇
「あの子はお前が考えてるよりずっと強い。そして、お前さんは自分で思っとる程たくましくはないぞ」――じっちゃ
これだけではありません。この他にもたくさんの「コトバたち」が散りばめられています。
どれも愛しく、素晴らしい「コトバたち」です。
そして、これらの「コトバ」がどういうシーンでそういう風に発せられたものなのか
というのもポイントです。
松本大洋、スゴすぎる。