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鉄を生みだした帝国―ヒッタイト発堀 (NHKブックス 391)
 
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鉄を生みだした帝国―ヒッタイト発堀 (NHKブックス 391) [単行本]

大村 幸弘
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第3回(1981年) 講談社ノンフィクション賞受賞

登録情報

  • 単行本: 218ページ
  • 出版社: NHK出版 (1981/01)
  • ISBN-10: 4140013915
  • ISBN-13: 978-4140013915
  • 発売日: 1981/01
  • 商品の寸法: 18 x 12.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 210,158位 (本のベストセラーを見る)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 宮野
鉄を駆使して古代オリエントに一大帝国を築いたヒッタイト。しかし、その鉄を生産した場所が特定されていないという著者の素朴な問題意識から始まった壮大な謎解き。当時のヒッタイトが鉄を独占していたことから、その製鉄場所を厳重に秘匿していたのではないかという推論からその場所を帝国内の1都市に限定。楔形文字を解読しての地名考証。その結果からの現地踏査。さらに文献調査と。素人にも説得力のある論法で見事に結論を出している。友人クチュックとの会話が随所に出てきて分かりやすい。一大ノンフィクションである。

ただ考古学素人の私が疑問に思ったのは最後に他の学者が既にヒッタイトの遺跡から製鉄跡を掘り出しているのに何故著者の目に触れ、耳に聞こえてこなかったのだろうかということである。何故か腑に落ちない結末であった。

このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By lionfan
紀元前2000年も前のヒッタイト帝国なんぞに興味を持ち、
トルコくんだりまでいく人がいるなんて、想像もつきません。

で、そんな人たちの世界を垣間見せてくれたのがこの本です。

この本は、考古学の現場の雰囲気が満載なのがいいです。

---------------------------------------------------------------
ちょうど、その日、現場からもどり、挨拶に教授の部屋に入ろうとした時、
教授は一枚の紙を片手に持ちながら外へ出てこられた。(中略)
その顔は、もう笑みでいっぱいだった。(中略)
私は教授のこんな楽しそうな顔を見たのは初めてだった。

何ごとが起きたのだろう。

教授は手に持っていた紙を見せてくださった。
それには楔形文字がびっしり書きこまれていた。(中略)

教授は微笑みながら、ある箇所を指さされた。(中略)
タピッガの町という意味である。

教授は文書の説明をしてくださった。
そしてなんとも気軽に
「このタピッガがマシャットホユックの古代名ですよ」といわれた。

私は一瞬、自分の耳をうたがった。

確かに、今、教授はいわれたはずである。
マシャットホユックの古代名がタピッガであると。

ヒッタイト帝国の遺跡のなかで古代名の判明している場所は極めて少ないし、
発掘の最中の遺跡の古代名がわかるなどということは奇跡に近いのである。

たいへんな発見である。
---------------------------------------------------------------

こういう世界もあるんだなあ。
いつもとは違うジャンルの本に、無理して手を出して良かった・・・。

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By pp-tang
ヒッタイトの知識をつたえるというより、著者の奮闘を伝えるノンフィクション仕立ての柔らかい本となっていて、なんの予備知識もなくても、著者の謎解きを追体験するような気分でおもしろく読み進められた(序文をパラパラみて、結局なんとなく最後まで読んでしまった)。時に気弱になる姿なども隠さずかいていて、共感がもてる。

僅かな手がかりからいろんな仮設を立ててそれを検証して、謎を解明していく様子はほとんど探偵の姿とだぶるものだ。考古学者というのが何をしている連中なのかということが具体的によくわかった。また「何かに熱中すること」の見本を魅せつけられた気がした。
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