内容紹介
反アパルトヘイト闘争の激化するケープタウン。黒人への暴力と差別を目の当たりにし、やがて浮浪者に看取られることになる女主人公の苦悩に満ちた遺書。ノーベル賞作家の傑作、初邦訳。
〈ぼくがこの作品を選んだ理由池澤夏樹〉
差別はすべての国、すべての社会にある。しかしその心理をたいていの人は理解しない。理解するまいと思っている。差別が制度化された南アフリカで、クッツェーは差別がどう人の心を歪めるかを巧妙に書いた。彼の硬い鉄のペンが人の心のいちばん柔らかい部分を描いてゆく。
〈ぼくがこの作品を選んだ理由池澤夏樹〉
差別はすべての国、すべての社会にある。しかしその心理をたいていの人は理解しない。理解するまいと思っている。差別が制度化された南アフリカで、クッツェーは差別がどう人の心を歪めるかを巧妙に書いた。彼の硬い鉄のペンが人の心のいちばん柔らかい部分を描いてゆく。
内容(「BOOK」データベースより)
反アパルトヘイトの嵐が吹き荒れる南ア、ケープタウン。末期ガンを宣告された一人暮らしの初老の女性ミセス・ヘレンは、自分が目の当たりにした黒人への暴力の現実を、遠く離れて暮らす娘に宛て、遺書のかたちで書き残す。そして、彼女の家の庭先に住みつき、次第に心を通わせるようになったホームレスの男に、その遺書を託そうと決意するのだった―英語圏を代表する作家の傑作を初紹介。
著者について
1940年、南アフリカ生まれ。『マイケル・K』に続き、『恥辱』で史上初の2度目のブッカー賞を受賞した。2003年にはノーベル文学賞受賞。他の著書に『少年時代』『エリザベス・コステロ』など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クッツェー,J.M.
1940年、南アフリカ、ケープタウン生まれ。ケープタウン大学で文学と数学を学び、61年渡英。コンピュータプログラマーとして働きながら同大学の修士号を取得する。65年にはアメリカに渡り、テキサス大学で博士号取得。68年からニューヨーク州立大学で教壇に立つが、71年に南アに帰国。以後ケープタウン大学で教えながら、74年の初小説『ダスクランド』を皮切りに、小説や評論を次々と発表する。南アのCNA賞、フランスのフェミナ賞ほか、世界的文学賞を数多く受賞。83年の『マイケル・K』および99年の『恥辱』で英国のブッカー賞を史上初の2回受賞。90年の『鉄の時代』でサンデー・エクスプレス賞受賞。2002年にオーストラリアへ移住し、翌03年にノーベル文学賞を受賞する
くぼた のぞみ
1950年、北海道生まれ。翻訳家、詩人。東京外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1940年、南アフリカ、ケープタウン生まれ。ケープタウン大学で文学と数学を学び、61年渡英。コンピュータプログラマーとして働きながら同大学の修士号を取得する。65年にはアメリカに渡り、テキサス大学で博士号取得。68年からニューヨーク州立大学で教壇に立つが、71年に南アに帰国。以後ケープタウン大学で教えながら、74年の初小説『ダスクランド』を皮切りに、小説や評論を次々と発表する。南アのCNA賞、フランスのフェミナ賞ほか、世界的文学賞を数多く受賞。83年の『マイケル・K』および99年の『恥辱』で英国のブッカー賞を史上初の2回受賞。90年の『鉄の時代』でサンデー・エクスプレス賞受賞。2002年にオーストラリアへ移住し、翌03年にノーベル文学賞を受賞する
くぼた のぞみ
1950年、北海道生まれ。翻訳家、詩人。東京外国語大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)