まずは自分が幸せになること。
そしてその幸せが溢れた時、それを他の人にも分けてあげてください。
鈴村さんの言葉はいつも心のど真ん中に響いてくる。
ジャケット画像や冒頭の演出から、まるで古い映画作品を見ているみたいだなぁという印象を受けました。そしてそれは始まりの印象だけではなく、全編通してこのライブの構成が一本の作品として完成されたものであるということがわかります。これは鈴村さん自ら「アンコールはしない」という宣言をされた理由の一つでもあります。
ライブの内容は、歌のパフォーマンスは勿論のこと、声優、ラジオパーソナリティー、そしてひとりの人間としての「鈴村健一」を余すことなく凝縮した濃密なもの。今回は節電を意識したアコースティックライブという形式上、全体的に落ち着いた雰囲気でのステージです。ステージ上にはアンティーク調の家具や様々な形のランプが置かれ、ライブハウスというよりはどこか温かな部屋の中にいるようなアットホームな空間。限られた照明や機材のみで場面に応じた工夫が随所に見られて、スタッフやサポートメンバーからも非常に愛されて大切に作られたステージだということがひしひしと伝わってきました。
全曲ご自身で作詞をされている鈴村さん。1曲1曲から多くのメッセージと温もりが溢れているのは言うまでもなく。事前にファンから募集した未来に関するメッセージに丁寧に対応し自分の考えを述べていく様子や、MCで語る一言一言から、鈴村さんの優しくて包容力に溢れた人柄がにじみ出ていました。勿論その中で相変わらずのコミカルで痛快なテンポのいいトークも健在です(笑)
何より終始くずれない鈴村さんの笑顔が最後まで一番印象的でした。屈託のない笑顔とはまさにこの笑顔のことだな、と。あんなに眩しい笑顔で歌い続ける人見たことがないです。
歌唱に関しても最初から最後まで安心して聴ける安定感。アコースティックということもあって鈴村さんの澄んだ歌声が非常によく映えていたなと思います。個人的に特に楽しみにしていた「月とストーブ」では、ピアノ伴奏のみで優しくしっとりと伸びのある歌声を披露されていて、言葉にならないくらい感動しました。ひとつの作品としての流れを考慮してか、曲順の秀逸さにも感心。これは間違いなく泣かせにきてます(笑)
バラードやミドルテンポの曲中心のセットリストですが、中にはしっかり盛り上がる曲も盛り込まれていて、アコースティックライブにありがちな単調さは全然ありません。ライブのコンセプトに合わせて曲数は少なめですが、十分満足できる内容でした。
またライブ本編と共に収録されているバックステージ映像やオフショット映像もボリュームがあって満足。是非これらはライブ本編を観てからの視聴をお勧めします。その方がきっとより感動を得られるはず。メニュー画面には少し仕掛けも隠されてますので是非色々と試してみてください^^
長々と拙い感想でこのDVDの良さが伝わっているかどうか。。。総括して言うと非常にメッセージ性の強いライブでした。(毎回鈴村さんの創る音楽に関しては言えることなんですがね^^;)鈴村さんが声優業の傍ら、音楽を通して伝えたいことというのが、このDVDを観ると分かる気がします。ファンの方は勿論ですが、そうでない方も絶対に何か得られるものがあるはずですので、気になる方は是非!