今まで読んできたほとんどのビジネス書は、俊足の著者が多かったんだな、と実感した。
どうりで息が切れるはずだ。
真似の出来ない速度に全く付いていけてなかったのだから。
この本の読後感は一言で言えば、物凄く爽快。
社会人になり、延々感じ続けてきた諦めにも似た思い。
どうして自分はこんなに能力が無いのだろう?
どうして空回りしてしまうのだろう?
といった思いが、あっけらかんと、非常に気持ち良く払拭された。
速く走れない自分に焦ってる間に
苦手なことに頭を抱え込んでいるうちに
きっと人の一生は終わってしまう。
客観的に我が身を振り返ることは簡単なことではないが、
自分を一度きっちりと受け止めることがどれだけ大事か。
そして、著者の思い切りの良すぎるような発想の転換にも驚く。
だが、これは特別な話ではなく、無理なことでもない。
「あなたも俺も鈍足だろ?」と語りかけるような文章に後押しされ
いつの間にか性格的には希有なリーダーの逸話も、笑いと共に腹に落ち
今から鈍足の自分が辿りつける最も自分を生かす道のスタートラインに立たされた気持ちになる。
どうしても出来ないこともあれば、何故かすんなり出来るということだって、必ずある。
それがある以上、磨かないことは、それこそ怠惰でしかないだろう。
一読するだけではダメだ。
日々、自分の意識に刷り込ませるべく、常に側に置いておこう。
ラグビーを知らなくても、スポーツに全く縁の無い女性の私にも
とことんストレートに心に響いた、珍しいビジネス書であった。