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針いっぽん―鎌倉河岸捕物控〈19の巻〉 (時代小説文庫)
 
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針いっぽん―鎌倉河岸捕物控〈19の巻〉 (時代小説文庫) [文庫]

佐伯 泰英
5つ星のうち 1.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 720 通常配送無料 詳細
o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐伯 泰英
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクションを発表。1999年、初の時代小説『瑠璃の寺』(文庫化に際して『悲愁の剣』と改題)を発表後、シリーズなど次々と作品を執筆、時代小説の書き手として高い評価を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 313ページ
  • 出版社: 角川春樹事務所 (2011/11/15)
  • ISBN-10: 4758436118
  • ISBN-13: 978-4758436113
  • 発売日: 2011/11/15
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 1.3  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
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うーん、うーん、うーん。 鎌倉河岸シリーズは好きなんだけど、
そろそろ大円団を考えた方が良いんじゃないのかなぁ。。。って感じ。
いくら金座裏が江戸開闢以来の歴史ある岡っ引きだったとしても。
大奥にねぇ。
お目付を動かしてまで。
しかも大奥に忍びもいて、そのくノ一が犯人って。
いくらなんでもどうかしらと思った次第。
いえ、エンターテインメントだから良いんですけど。
でもちょっとは『さもありなん』と思う点がないと。

おそらく次回作では、しほさんに子供が生まれて、
金座裏十一代目の誕生ってことになるんだと思うけど。
最近は政次も無敵になってきて、なんだかなぁ。

どうもイマイチな感じの今作でした。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
なんだかね 2012/3/30
By テト
最初の頃は、男女四人の青春グラフィティーで面白かったんですがね。政次(字忘れちゃった)が金座裏に養子になって、剣術稽古を始めた当たりから、話の流れが読めるようになってきて、回を重ねるごとに話が雑になってきてますね。なにより二十歳過ぎ程度の政次の成長が優秀過ぎ。おかげで他三人は毎回出て来るけど、すっかり影が薄くなった上にまるで成長なしになってしまった。更に出て来る関係者で、政次をべた褒めする人物が必ずいてうんざりする。宗五郎親分も旅先の一日二日程度で事件を解決するなど、いくらなんでも目茶苦茶なんじゃないですかね。テレビドラマ化されて、十二回くらいで終わり、もっと見たかったなと不満に思ったけど、今思うと、脚本家さんナイス判断、ちょうどいいと称賛を送りたいです。最後に作中でしほが言った台詞をもう一度言って欲しい。「うぬぼれないでよね」
このレビューは参考になりましたか?
85 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 濱哲
  この『鎌倉河岸捕物控』シリーズ、ちょっと類例が見出せないくらいチョンボの宝庫。 
  あまり支離滅裂な出鱈目ばかり書き殴らないで、少しは武家社会の約束事をお勉強してみたらどうかと思うんだ、こちら『鎌倉河岸…』の作家先生。
  もっとも、コチトラ、この時代小説の背景となる江戸時代への誤解や手抜きミスなど、こちらの先生のチョンボを見付ける「粗さがし」が面白くって目を通しているようなもんなんだけどね。
  第3話、『 宗五郎が吟味方与力今泉修太郎に頭をさげた。「いかにも厄介が生じた。親分、殺されたのは旗本家の家来じゃな」と今泉が念を押した。「へぇ、定火消役内藤義一郎直丞様の配下の火消与力笠間三十郎と申すお方にございます。町人は角次、残りの三人は定火消役内藤家の家来と存じますが、名前も身元も分っておりません」。宗五郎の返答に頷いた今泉が「親分、事が事ゆえ御目付猪子三郎右衛門様組頭平岩兵衛様の同道を願った」と旗本御家人を監察糾弾する御目付支配下の黒羽織を紹介した 』と。
  こちらの作家先生、ほんとうに江戸時代の法制や武家の慣習に弱いんだねぇ。たったこれだけの文節の中に初歩的に怪しい点が3つある。
  まず、その1).この「御目付……様」の「組頭……様」って何なの?
  旗本役千石格「御目付」様に指図を仰ぐ配下の役人は、御家人役の「御徒目付(おかちめつけ)」、「御小人目付(おこびとめつけ)」。「御徒目付」の「組頭」や、「御小人目付」の「頭」なら解らないことはないが、2百石取の「町方与力(御目見得以下)」が「様付け」しているから、目上の旗本のつもりだろう。定員十人の「御目付」役の「組頭」様って意味なのかしら? でも「御目付」の直属上司は、「組頭」でなく、「若年寄(大名役)」。
  小説のことなんで、作家さんがストーリーのうえで必要だと思えば、幕府に存在しないお役人さんを拵えたって一向に構わないと思うんだけれど、このストーリーに、そんな必要はなく、「御目付……様組頭……様」って得体の知れない役職を発明することに何の意味があるんだろうかと首をひねってしまった。
  あと、考えられるのは、前にもしくじっていたが、この『鎌倉河岸』シリーズの先生、「様付け」、「殿付け」の使い分けをご承知ないようなんで、「御目付……様組下……殿」と「殿付け」するところ、間違えて「様付け」しちゃったとか、ありそう。こう解釈すると話の辻褄が合う。ちなみに江戸時代のルールでは、目上に対しては「…様」、同格者には「…殿」、同輩または格下の者には「…氏」と付けるのが普通の使い方。
  その2).こちらの「笠間三十郎」さん、前後の記述では「旗本・定火消役・内藤家の家臣」となっている。だったら、「火消与力」ってことはないでしょうよ。「火消与力」は間違いなく将軍家ご直参の身分。町方役人になおすと、お奉行と与力・同心の間柄に相当し、職務上、お奉行の指揮命令に服す立場にあっても、与力・同心は、町奉行の家来ではない(ただし内与力は町奉行職旗本家の家臣)。
  旗本家の家来がご直参役の「火消与力」を兼任するなんてベラボーな話が有得るわけがなく、どうして殺された「笠間三十郎」さんが単純に旗本家の「用人」だったりしたら不都合なのか、サッパリ訳が分らない。
  何が問題かというと、もしも被害者がご直参の「火消与力」ならば、この事件の検断は、旗本・御家人を管轄する「御目付」の役目に属することになるし、もし旗本の家来だったら、こちらは町奉行の出番になるという違いが生ずること。
  ありきたりでない職務のお役人を奇を衒って拵えたつもりなんだろうが、被害者がご直参の場合と、旗本家の家臣では、以下、事件の展開が大きく異なって来るはずなのに、こちらの先生、まるで無頓着で、どっちでも関係ないかのように、ずんずんストーリーを進めてしまう。
  よく勘違いされるが、お武家に町方役人の手が及ばないというのは、大名・旗本のごとき将軍家直属の臣下に限ってのことで、大名の家来や旗本の家臣など将軍家直臣でない「陪臣」=いわゆる「又もの」が、江戸ご府内で何かの事件に関わると、牢人や百姓・町人なんかと同じように、事件の一次管轄権は南北町奉行所が持つことになっていた(なお、武士の身分にある者を「押込」以上の重刑に処すときは、評定所一座の三手、五手の審理に掛け、町奉行が判決を言い渡すことになる)。
  出張ってきた御目付役さん、旗本の家来にすぎないと見届けたら、常識的には、「では、それがしは無用であるな。この一件は、そのほうら町方に任せたぞ」と言い置いて引き上げちゃうはずだし、もしも、「ご直参」ってことだと、「この検断は拙者の役目。そちたち町方は下がれ!」って指図することになるはずなんだけれどね。
  この辺り、『大身旗本の家来か、大名家の奉公人だぜ。町方がお縄にできるわけもなし……(本書第2話)』は大きな誤解。
  したがって、ぜんぜん辻褄の合わない目茶苦茶なストリーを書いているって、作家の先生ご自身、お気付きになってないってことだろうね。
  もっとも、陪臣でも、主人の屋敷に立籠って出て来ないとかとなると、大名旗本の屋敷に町方は手が出せないので、公式に「御目付様」か、内々に「町方与力」が門前に出向き、屋敷の主人に身柄引渡しを求めることになるし、じっさい多くのケース、家中の犯行だったりすると「お家の恥辱になる」ので、町方の手に身柄が落ちた場合なんかでも、主人に引渡して、主人の手で処断するように仕向けたのは事実。それだから、「(当家家中の者が江戸市中で事件に巻き込まれたさいは)善しなにお取り計らいのほど、宜しく」と、あらかじめ大名家、旗本家から節季の挨拶を付届するという役得が、町奉行所の吟味方与力や廻方同心などに生じたわけだね。
  要は、将軍家直臣の「武家屋敷」や「本人・家族の身柄(ただし旗本でも次男以下は町方の管轄)」には町奉行の検断権が及ばないのとごっちゃにして、陪臣身分の者にも町方役人は手が出せない決まりになっていたと、そう思い違いしているんでしょ。 
  その3).毎度のことながら、お旗本「内藤義一郎直丞」さんの名前が、またまた変てこりん。お武家の名前が、たとえば、町奉行3千石格のお旗本なら、「小田切・土佐守・直年」、「根岸・肥前守・鎮衛」というように、「通名」+「実名(いみな)」を二段に重ねる由来を、こちらの作家先生、ご存知ないらしく、例によって「義一郎」なる「通名」に、もう一つ「直丞」なる「通名」を繋げるという奇妙しごくな名前のお旗本を、懲りずに拵えている。
  加えて、このお旗本、5千7百石のご大身で、ちゃんと「定火消役」というお役目に就いているうえ、こちらのお姫様は数え年14〜5歳らしいから、ご当人は当然30歳台後半以上の年齢だろうに、禄高、役職、年齢に相応しい「通名」を名乗らないってのが不可解。
  「通名」とは、つまり身分のしるしなんで、寄合以上の大身旗本で「お役」に就いているとしたら、よっぽど何か特別な事情でもない限り(元服前の少年や無役の寄合なら有得る)、ふつうはナントカの守とか、ナニナニの頭など、「諸大夫(しょだいぶ)=従五位下」相当の官途を「通名」として名乗るもの。
  この「義一郎」のような「…郎」のたぐいは、おもに「布衣(ほい)=従六位」相当とか、無位無官のお侍が「通名」に充てる種類の名前だね。
  たかが名乗りではないかというなかれ。
  身分によって、柳営中での服装やら控の部屋やら何やら、皆んな差が付けられたから、ふさわしい官途の「通名」を名乗るのは、当時のお武家さまにとっては大問題。たとえばだが、こちらのお旗本を「内藤・隼人正(はやとのかみ)・泰英」とでも名乗らせておいたら、「この名前では時代的なリアリティーに欠ける」とかって脇から突っつかれることもなかったのにね。
  だいたい、文庫書下し年2冊のペースなんで、19作目となると、もう10年近く続いた勘定。しかし、この鎌倉河岸シリーズ、まいどのことながら時代的なセンスが悪いのには呆れるばかり。想像して作家さんが書くところが、皆んな、江戸時代の風俗習慣とは異質なほうへ流れてしまうのね。
  むろん、小説はエンターティメントの世界なんで、創作するストーリーのうえで必要とあらば、フィクションと承知で、どんな荒唐無稽なお話を作家先生が拵えても結構。こっちに一々イチャモンを付ける気持ちはなく、読者の1人として楽しませてもらえば好いわけだ。
  でも、「岡っ引き」や「町方役人」が活躍する捕物小説というジャンル、どのように謎解きミステリーと江戸時代の風俗のあいだで折合いをつけて面白い小説に仕立てあげるか、そこに作家さんの腕の見せ所、物書きとしての醍醐味があると思うんだけど、こちらの先生のように、江戸時代と設定した小説の時代背景に、最低限ていどの素養もなければ、鼻から関心の持合わせもなく、その場限りの思付きでズラズラと虚妄を書き散らすのって、いささか作家さんとしての矜持に欠けてはいないだろうか? どうも随分と薄ら寒い小説家さんだなぁ〜と思わざるを得ないねぇ。
  「吉川英治」さんが『宮本武蔵』を書くとき、まだ大学生だった「樋口清之(のち國學院大學教授)」先生を、資料調査や時代考証役に起用したって話が残っているけれど、こちらの先生もケチンボしないで、日本史学科の学生さんに時代考証を頼んでみたらどうかなぁ。これまでより、ずっと面白い捕物小説が書けるようになると思うな。もっとも小説のプロットがズタスダに切り刻まれちゃうかも知れない恐れはあるけど。
  今作では、試しに怪しいところに付箋をつけながら読んでみたら、ひい、ふう、みい、よ………で、何と、たった1冊のうちで三十箇所(重複は1つに数え、誤字、脱字は除く)を軽く超えてしまった。
  あんまり酷いんで、ついつい、また厳しいレビューを書いちゃった。
  『鎌倉河岸』シリーズファンの皆さん、ご免なさいね。
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