久しぶりに出た4巻は、今までの3巻とは違う印象を受けました。特定の漫画を語ることを辞めて、むしろ漫画というものが密接にリンクしている幼年時代の思い出や、子供と大人のつながりなどを語ることによって、単なる漫画の情報を提供することに終始せず、漫画をきっかけにした人間の活動、想いなどの周辺を語ることが出来ていると想います。つまり、この4巻を読んで、そこで紹介されている漫画を読みたくなるというよりも、自分にとって大切な漫画をもう一度読みたくなるというような、そんな違いです。特に、最後の話は、漫画が出てくる必然性はあまりないのですが、それでも、人間に対する優しさや、昔を懐古するという点において、自然に漫画の存在が説得力をもって現れてきます。とても暖かい話です。そして、ふと思います。いま量産されている漫画のうち、どれだけのものが読み継がれていくものかと。