登録情報
|
話が四つ収められていまして、なかでも「ええなあ」と思ったのが第9話。それぞれに孤独を抱えた三人が、『フランス窓便り』という一冊の漫画を通して、心を通わせていく物語。「ありがとう」「ごめんなさい」「大好き」という三つの言葉と、彼らの笑顔が溶け合ったワンショットが良かったなあ。雨のち晴、いい風も吹いてるぞーってな三人の姿を見てたら、胸にあふれてくるものがあって。良かったなあ、うんうんと、泣き笑いの気持ちに包まれました。
また、漫画の神様に会いに行く話と、女の子が父親に会いに行く話が並行して進む第11話。話の中に、兵庫県宝塚の手塚治虫記念館、鳥取県境港の水木しげる記念館が出てくるんですよね。宮城県の石ノ森萬画館、高知県の横山隆一まんが館なんかとともに、いつか行ってみたいなあと思いました。
本巻の装丁に出ているハンサムな男性は誰ですかって? 正真正銘のまんがばか、あいや、天下無敵の漫画博士、斯波(しば)さんです。ただ今、金魚屋古書店の地下にある漫画倉庫で、ご機嫌なひとときを過ごしているところ。彼が金魚屋コミで岡惚れしている菜月さんとの(なかなか進展しない)仲は、どうなるのでしょうか。気がかりなので、早いとこ第3巻が出ないかなあと。金魚屋古書店シリーズがこれからも読めますように。楽しみにしてます、芳崎(よしざき)せいむ様。
なのに自分の好きなマンガを読んでいると判っただけで、なんともいえない親近感を覚える、
そんな経験があるなら、このお話を楽しめるんじゃないかな。
でも、この巻でとても素敵なのは、病院から逃げ出した祖父(金魚屋店主)を追いかけて、兵庫県宝塚の手塚治記念館と鳥取県境港の水木しげる記念館に行く話でしょう。両方の漫画家の記念館がとても愛情深く描かれていて、ぜひ行きたくなりました(ちっちゃい子が妖怪の部屋の入り口でイヤイヤしている描写がとても可愛い)。作者の両大家への想いが伝わってきます。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|