表題作「金髪の草原」の他に「夢虫・羊草」「水枕羽枕」などを含めた、1983~1985年までの総六篇が収録されている本作。私はこの頃の大島さんの絵柄が、一番好きだ。
特に本作は、登場人物達の微妙な感情のうねりが大島さんの独特な言葉使いと美しい場面構成を存分に発揮し、大胆かつ繊細に表現されている作品ばかりで読み応えがあった。「綿の国星」が好きな人には堪らない一冊だと思う。大島弓子の入門書として読んでも文句無く楽しめる作品ばかりだ。そう言うのは、私が初めて読んだ大島さんの本がこの本作だったからだ。現在ではすっかり大島さんの作品の虜になってしまった私は、おそらく一生ここから抜け出せなさそうです。
大島さんの珠玉の言葉達を堪らなく愛している人達へ。