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金輪際 (文春文庫)
 
 

金輪際 (文春文庫) [文庫]

車谷 長吉
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

金輪は無限の底にあって世界を支えている
世を厭い、人を呪って生きてきた「私」。その生の無限の底にうごめき、人を狂わせる情念を描ききって慄然とさせる七篇の傑作短篇

内容(「BOOK」データベースより)

地の下には三つの輪があって、この世を支えているという。その無限の底を金輪際という。世を厭い人を呪う生を送ってきた私の人生に、棘のように突き刺さり、今なお己れを狂わせる記憶の数々…。人間の生の無限の底にうごめく情念を描ききって慄然とさせる七篇を収録した傑作短篇集。

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2002/11)
  • ISBN-10: 4167654024
  • ISBN-13: 978-4167654023
  • 発売日: 2002/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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23 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 目すべき純粋日本文学家車谷長吉さんの短編集について, 2003/11/12
レビュー対象商品: 金輪際 (文春文庫) (文庫)
10月末のある朝、出掛けの時間にふとワイドショーを見ると、「赤目四十八瀧心中未遂」という文学作品が映画化される、とやっていました。制作が鈴木清順監督の「ツィゴイネルワイゼン」の方、大楠道代さんが出演されると聞き、そのとたん、20年ぶりに血が騒ぎました。しかし、自分は今はまっとうな社会人。その朝は自分で自分を諭し、出勤いたしました。

しかし、その何日か後、古本バザーで「赤目四十八瀧~」を見つけ、これは何かの因果に違いない、と思い購入致しました。直感は的中。久しぶりに危うい美的感覚に彩られた正しい日本文学を味わいました。楽しみのないわたしはさっそく次の日、残業で遅くなったにも関わらず(+ウチで2人の子供が待っているにも関わらず+お金ないにも関わらず)駅構内の本屋で車谷長吉さんの著作をさがしてみますと文春文庫に「金輪際」を見つけました。待ちきれず、電車の吊革にぶら下がりながら読んでみますと予想はやはり違わず、おいしい上質の小さなお菓子をむさぼるように少しずつ読みました。

マンガ家のつげ義春氏をご存知の方は、氏の作品が提供してくれる「気持ち悪い+気持ちいい」みたいな感覚にあい通じる所を見出されるかもしれません。死に通じる道をいつも意識されている方には「暗い私小説」というステレオタイプな感想ではなく、豊かな奥行き深い世界を見せてくれる作品群です。島尾敏夫、福永武彦なんかも系統だと思います(車谷さん万一これを読んでも怒らないで下さいね)。これを読んで救われるヒトというのはいる気がします。わたしもその1人です。

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15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 もっとも読みやすい一冊, 2002/12/8
レビュー対象商品: 金輪際 (文春文庫) (文庫)
『赤目四十八朧心中未遂』という傑作を書いてしまって、この小説家はどこへ向かうのかと心配であったのは私だけではあるまい。なぜなら、氏が深く影響受けた葛西善蔵や嘉村礒多といった私小説家たちも、寡作なことで知られ、小説が書けないということを書き続けるなど、苦渋をなめたからである。

 それが、氏は易々とハードルを越えてしまったようだ。タイトルの『金輪際』が示すように、会わなくなってしまった少年時代の周囲の人間たちにスポットが当てられ、四十年前に机の引き出しにしまわれたチョコレートが契機に記憶がよみがえる『静かな家』など、著者ならではの恥と凄みに満ちた挿話が語られる。

 ところが、意図してか、しないでか、故郷・兵庫の関西弁で子供たちが話す会話などが読後にはまり、いつになく軽やかな心温まる気持ちがするのである。著者のなかでは、もっとも読みやすい一冊であると思う。

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10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 作り物ではない迫力, 2005/6/26
By 
くわもちじんぺい (新潟県) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 金輪際 (文春文庫) (文庫)
 車谷の作品はもう4冊目なので、少々耐性がつきました。最後の「変」を読んで、おおこれが有名な芥川賞選考委員逆恨み五寸釘事件かあ、と感じ入りました。
 一人称で書かれたものに、一番迫力を感じます。こわいものみたさで読んでます。
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