日経ビジネス
日銀のゼロ金利政策を検証
バブル崩壊後、日銀が取ってきた金融政策に対しては、様々な論争が繰り広げられている。中でも、1999年から始まった短期名目金利ゼロという金融政策は、他国にも経験がなく、1つの実験と呼べる政策だけにその是非を問う議論が盛んだ。本書は、ゼロ金利政策を巡って、学者や日銀の政策担当者らが「週刊東洋経済」や「日本銀行調査月報」などで発表した論文と、新たに書き下ろした論文とを収録したもの。
バブル崩壊後、日銀が取ってきた金融政策に対しては、様々な論争が繰り広げられている。中でも、1999年から始まった短期名目金利ゼロという金融政策は、他国にも経験がなく、1つの実験と呼べる政策だけにその是非を問う議論が盛んだ。本書は、ゼロ金利政策を巡って、学者や日銀の政策担当者らが「週刊東洋経済」や「日本銀行調査月報」などで発表した論文と、新たに書き下ろした論文とを収録したもの。
論点は3つある。第1に99年夏以降、急速に進行した円高に対し、政府が為替介入を実施した場合、その介入によって市場に供給されたベースマネーを放置すべきか、それとも日銀が金融調節手段によって吸収すべきかという議論。第2がゼロ金利政策の行き詰まりを打開する政策として、99年夏から高まった「量的緩和」に関する議論。第3は2000年に入り、景気回復を示す経済指標が多くなる中、ゼロ金利政策の解除の条件を改めて論じるものである。
執筆者がそれぞれの立場、考え方に基づいて繰り広げる議論の応酬は迫力がある。ゼロ金利政策を巡る様々な主義・主張が俯瞰できる1冊だ。
(東洋信託銀行顧問 神崎 倫一)
(日経ビジネス2000/8/7号 Copyright©日経BP社.All rights reserved.)
出版社/著者からの内容紹介
ゼロ金利解除か、量的緩和か、インフレ・ターゲティングか?流動性の罠から抜け出す方策はあるのか?金融政策の次の一手は何かを学者・エコノミーが誌上討論。
内容(「BOOK」データベースより)
紙上大討論!量的緩和か、ゼロ金利解除か、インフレ・ターゲティングか?外為介入の不胎化・非不胎化をめぐる「浜田・小宮・翁論争」全文収録。
内容(「MARC」データベースより)
金融政策上の一つの実験ともいえる、短期名目金利がゼロという金融政策。量的緩和か、ゼロ金利解除か、インフレ・ターゲティングか。ゼロ金利政策の是非をめぐる議論の数々を収録する。〈ソフトカバー〉