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しかし、金融工学をこれから勉強しようとしている読者に、本書が理解できるかどうかはやや疑問である。はしがきに「金融工学のエッセンスをなるべく数式に頼らず紹介することにした」とあるが、評者の経験から言えば、金融工学的な感覚は、自ら数式を展開するなどしなければ、なかなか身に付かないものである。
そのような意味で、本書は初心者には難解、中級者には知っていることは分かるが知らないことは分からないという、この類の書物の典型的な短所から免れていない。
とはいえ、エッセイと割り切ってしまえば、読んで楽しい書物である。
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