金融商品取引法を説明した本です。金融商品取引法は時代の変化に合わせて適時改正が行われており、この本もその都度改訂を重ねているようです。この第4版は平成22年の改正までを盛り込んでおり、最後には、今後の法改正において議論になりうそうな課題についても言及しています。
金融に関する法体系の説明と変遷。銀行業法、保険業法、信託業法、不動産特定共同事業法、商品取引所法との住み分け。法改正のきっかけとなってきた金融危機をはじめとする背景についての説明。
デリバティブ取引、公開買い付け、ディスクロージャー、インサイダー取引、勧誘、罰則や処分、取引所が設けている独自のガイドと法律の関係といった、幅広い視点からの説明がそつなく行われています。
ユーモアのかけらも無いお堅い書きぶりですが(笑)、金融商品取引法をそのまま読むよりは眠気はおきません。具体的に裁判の判例に触れているところも各所にあり、条文の理解に役立ちます。こういう本の存在は重要です。ただ、とっつきやすくはありません。前提として、金融に関する基礎知識は必要だと思われます。