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金融危機後の世界
 
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金融危機後の世界 [単行本]

ジャック・アタリ , 林 昌宏
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

『21世紀の歴史』で予見したジャック・アタリによる緊急執筆! 世界は、金融資本主義を制御できるのか?

「アタリは、ブリリアントかつ挑発的に、金融危機後の世界を見通す。世界のすべての指導者が読むべきである」ヘンリー・キッシンジャー
「緻密な現実分析と歴史を見通すダイナミズム。欧州最高の知的成果の一つである」アルビン・トフラー

「サブプライム破綻」、「世界金融危機」を、前著『21世紀の歴史』で予見し、世界がその発言を注目するジャック・アタリ。日本でも、特別番組『ジャック・アタリ 緊急インタヴュー』が、NHK総合で二日連続放映(09年5/4-5)され、大きな話題を呼んでいる。本書は、危機に至った世界経済を緻密に分析し、それを800年に及ぶ資本主義の歴史から壮大なスケールで比較検討し、金融危機後の世界の見通し、金融資本主義のゆくえを論じたものである。

内容(「BOOK」データベースより)

「サブプライム破綻」「世界金融危機」を、前著『21世紀の歴史』で予見し、世界がその発言を注目するジャック・アタリ。日本でも、特別番組『ジャック・アタリ緊急インタヴュー』が、NHK総合で二日連続放映(09年5/4‐5)され、大きな話題を呼んでいる。本書は、危機に至った世界経済を緻密に分析し、それを800年にわたる資本主義の歴史から壮大なスケールで比較検討し、金融危機後の世界を見通し、金融資本主義のゆくえを論じたものである。

登録情報

  • 単行本: 289ページ
  • 出版社: 作品社 (2009/8/31)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4861822521
  • ISBN-13: 978-4861822520
  • 発売日: 2009/8/31
  • 商品の寸法: 20 x 13.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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32 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Pt
形式:単行本
・大注目のアタリの最新刊でましたね!
 相変わらず素晴らしいです。
・本書を要約すると
1.アメリカの中産階級にきちんとした給与を分配せず、
  彼らを過剰債務に追い込むことで過大な需要を創り出した。
2.個人が築いた民間債務が証券化という手法によって世界中にばらまかれた。
3.個人は破産する一方で、民間の金融機関には公的資金が注入された。
  個人と企業の民間債務の一部はとりあえず政府の債務として肩代わりされた。
4.この危機を放置するとハイパーインフレか世界大戦、
  あるいはその両方が起きる危険性が高い。
5.その危機を回避する為にはグローバル化した方法を政治化することが
  必要であり、地球規模の法整備が求められる。
  また経済の主役の座から金融を降板させることが必須である。
6.個人の自由が絶対的価値になっている中で上記の社会契約を如何に
  締結させるかが我々が関わる問題点である。
ということでしょうか。

解決策の具体的な処方箋としては
5の「経済の主役の座から金融マンを降板させること」が重要だと思いますが
既に仏・サルコジは動き出しているようですね。
「09/08/26 サルコジ仏大統領は8/25、
 大手銀行の経営者らとトレーダーなど市場部門従事者の報酬問題について協議した。
 銀行側は報酬の変動幅圧縮や報酬の計算方法の情報開示強化などを提案。
 早期に具体案を詰めることで合意した。 」
→このあたりの素早さと緻密さがアタリ・サルコジの偉大なところ。自民党の政治家とは比べようもありません。
このレビューは参考になりましたか?
21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 仮面ライター VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
  
 西側世界の金融システムは急速に巨大なカジノ以外の何物でもなくなりつつある―スーザン・ストレンジ教授は1988年、自著『カジノ資本主義』でこう慨嘆した(岩波現代文庫p.2)。そして20年後の2008年、ジャック・アタリ博士は「世界は、どうしてこんな事態に至ってしまったのであろうか?」(本書p.25)と、先ず疑問を投げ掛け、次いで世界金融危機の要因と経過、さらに金融(カジノ=コカイン)資本主義への具体的な処方箋(緊急プログラム)、最後に金融危機後のパースペクティブなどを当書で縷説する。取りわけ、G20などの政治指導者等には是非とも目を通してもらいたいと思う書物である。

 著者のアタリ博士は07年、サルコジ大統領から「フランス経済成長解放委員会」(通称「アタリ委員会」)の委員長を依嘱され、数々の提案を行っているようだ。ただし、本人はミッテラン元大統領の補佐官を長く務め、「サルコジに助言はするが、彼には投票しない」と公言していたそうである(訳者あとがき)。それはともかく、こうした人物が政権に参画することに羨望を感じてしまう。というのも、鳩山新政権で「国家戦略局」なるものが設置される見通しだが、まさにこのような組織にこそ博士級の逸才が必要と思料されるからだ。勿論、かつてのエコノミック・ヒットマンもどきの学者先生は御免被りたい。

 それはさておき、本書第2〜3章では史上初の世界金融危機の状況に関して、07年2月から09年9月までの出来事等をクロノロジカル(時系列的)に詳述している。私としては、系統的に事態を追跡していた訳ではないので、このドキュメントは大変参考になったが、それらの部分を読み飛ばしても十分価値ある書冊と言えよう。また、〈中心都市〉〈市場民主主義〉など博士独特のキー概念も散見されるけれど、関心のある方は『21世紀の歴史』などを繙読されると良いだろう。なお、博士は「経済危機を超える地球規模の危機」として「気候変動」の問題を提示しているが、この点では私と意相を異にする。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By イッパツマン トップ500レビュアー
形式:単行本
 先頃の金融危機を誘発した国際的な投資資金の移動と金融バブルの概略を説明した上で、著者は国際機関(IMF)に各国の銀行の自己資本比率や従業員報酬などの監査と格付けを行う強大な権限を与えると同時に、国際的な公共投資を行うような新たな官僚組織の創設の必要性を訴える。前者のアイデアは言い換えると国際的な流動性をコントロールする機関を作ろうという話なので、初歩の経済学を学んだことがある人なら、これらのアイデアがケインズの財政・金融政策のコンセプトを現代的文脈に合せて案外素朴に国際化したものだと容易に分かるはずだ。

 役所組織というのは国連関係機関であっても実際は無駄の巣窟であるし、結局は常任理事国の都度の意向に左右されるものだ。また国際機関の指導に法的強制力を持たせるなら、本来は国際的な三権分立が必要なので、厳密にはEUでしかこういうモデルは今のところ成立できない。これらの点で、僕は著者程は現時点での国際機関の実効性に対して楽観的になれないので星は削ったが、それでもきちんとした国際規制が金融市場に必要だというのは同意見だ。そして、例えば国連が米国の中東での開戦を止められなかったように、最終的には金融大国である米英の利益と身勝手をどこまで押さえ込むのかという話に本書の理屈は繋がっていく。そう考えると、国際的な金融ガバナンスにおいてEU(及びフランス)のプレゼンスを担保する上での提案書としての側面を本書が持っていることに読者は気づくだろう。(著者は80年代からミッテランのブレーンだったが、2007年にサルコジ大統領は「アタリ政策委員会」を召集した。)

 じゃあ、日本はこういうEU(フランス)のアイデアに乗るべきかどうか。単なる経済予測本としてではなく、こんな発想でこの邦訳は読まれるべきなのかもね。
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