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16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
著者は、昨今、批判を浴びる金融工学の有効性を再確認すると共に、個人投資家を守る立場から「貯蓄から投資へ」という政府の掛け声に大いに疑問を呈している,
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レビュー対象商品: 金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ (単行本)
現在の金融危機をもたらしたのは、金融工学に問題があったからだという批判が昨今、よく聞かされる。しかし、著者は、金融危機の犯人は金融工学ではないと強く主張する。今回の問題は、金融工学の使い方を誤ったことから引き起こされたのであり、効率的に資産を運用するには金融工学は有用であるということを、あくまで、強調している。また、先物取引やファイナンス理論に基づく分散投資がなぜ、必要なのか。投資家にとってどういう意味があるのかを改めて基本的なところからから、金融知識があまりなくても、わかりやすく説明している。 また、著者が「貯蓄から投資へ」という掛け声によって、個人投資家に、むやみに、リスクを取る投資を促進する政府等の姿勢を強く批判しているところは、本書でも重要な部分であろう。著者は、政府が掛け声をかける相手は個人投資家ではなく、金融機関であると言う。そして、個人投資家に適切な金融商品を提供していない、現在の日本の金融機関の責任は大きいと主張する。私も、メガバンク勤務経験者として自らの体験から、著者のこの主張には大いに同感できるところである。本書は、金融に関して、それほど、詳しくはないが、先物取引、分散投資、金融工学などが自分にとってどのようなものなのか知りたい個人投資家にはお薦めしたい1冊である。 なお、野口先生は、学者ですので、政府の「貯蓄から投資」へという考え方は同じでも、より、実践的な知識を得たい方には、小宮一慶著「お金を知る技術 殖やす技術 ”貯蓄から投資”にだまされるな」を一読されることをお薦めします。
16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
本質だけわかる,
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レビュー対象商品: 金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ (単行本)
『週刊東洋経済』で07年7月から1年間連載された「説話ファイナンス理論」を単行本化したものです。本のタイトルより、こちらのタイトルの方がすわりがいいように感じる、ファイナンスの基本となる部分を説明した本です。もちろん、2007年夏からの金融危機についても触れられていますし、ファイナンス理論から見た「本質」を理解することはできます。しかし、極論すれば、本質しかわかりません。著者曰く、金融危機の本質は金融工学の誤用にあるとのことだそうで、たしかに、正しいファイナンスの利用とは思えない事態になっていたことはよくわかります。「金融危機? あれは金融の誤用だよ」で事が足りる人には何の問題もないのですが、今回の金融危機という現象を考える材料を求めてこの本を手に取ったとすれば、あまり得るものはありません。『金融危機の本質は何か』というタイトルは言い得て妙なのですが、一般の人にとっては若干ミスリードかと思います。 ファイナンスの本としては、元の媒体と著者から想像できるように、とっつきやすく、わかりやすく書かれています。連載にあまり手を加えなかったのか、基本的なことが繰り返し説明されているので、細切れで読んだり流し読みしても得られるものがあります。じっくりと学びたい人にとっては、ボリューム、値段の割に情報量が乏しいでしょう。ファイナンスについても本質だけといった感じです。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
タイトルがおかしい 内容はファイナンス理論入門,
By バンカー (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ (単行本)
内容は、今回の金融危機の本質を探ったというよりは、ファイナンス理論の入門書。サブプライム危機の内容と原因・背景・影響等を知りたいという読者は肩透かしを喰らうはず。ファイナンスの入門書としては全体的に平易に書かれてある。日本の教科書には出てこないが最近の米国の教科書には出てくる確率的割引ファクター等もカバーされている。その他にも「あ、こういうことだったのか」と今更のように教えられる箇所が多く、MBA取得済みの読者でも得るところは多いだろう。 ただし、簡単な連立方程式で解けるなどといいながらその方程式を提示しないなど明らかに不親切な箇所もある(見せれば誰でもわかるのにね)。 また、P271以下シャープレシオの定義を誤って提示し、エセ専門家を非難しているが、これは著者の基本的な勘違いであり、訂正要だろう。
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