占星術というと、一般的な感覚では何となく「?」のつく分野である。しかし、よくよく考えてみると、占星術は統計学の一種であることに気づくはずだ。あまたのデータを分類・分析した結果が“術”のカタチとなって表れたもの、それが占星術であるのだから。
考えてみれば、私たちのまわりにあるものには皆、観察してみると何らかの“傾向(=周期=サイクル)”が見える。サンマが秋においしいのも、桜が春に咲くのも皆、周期という名の傾向があるからといえる。
この傾向という代物、「歴史は繰り返す」という言葉があるように人間にも見事に当てはまる。“あること”が起これば、人は“ある行動”をとる傾向にある。特に市場では“あること”をもとに、言葉では説明のつかない行動をとることもある。
例えば「満月のときには売られる」などの話がその典型だ。確かに、この話自体はにわかには信じがたい。だが「“満月”になると人は何故か“売りたくなる”傾向になりがちだ」と統計的に考えたらどうだろうか。多少なりとも「そうかもしれない」と思えるようにはなるだろう。
蛇足ではあるが、ここで大事なのは「満月のときには売られる」ではない。「満月のときには売られる傾向にある」と知ることなのである。こうした現象を知ってさえいれば、どんな場面に陥っても突破口を見いだすことができるはずだ。
このような、一見、信じがたい現象を研究し、傾向を分析し、投資のタイミングを測るツールにまで昇華したものが「金融占星術(アストロロジー)」である。国家の行方を占うことから始まった言われる「占星術」の威力を本書でぜひ味わってほしい。
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