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金色夜叉 (新潮文庫)
 
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金色夜叉 (新潮文庫) [文庫]

尾崎 紅葉
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

女に棄てられ、高利貸になって復讐する主人公貫一の恨みの生まじめさ、不器用さ。それに対する女の業、若さゆえにモノに惑わされた宮のもろさ、悔い、そして悲劇。-現代にも通じるところのある尾崎紅葉の名作「金色夜叉」のダイジェスト。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 583ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1969/11)
  • ISBN-10: 4101074011
  • ISBN-13: 978-4101074016
  • 発売日: 1969/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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40 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
断然オススメです!
熱海で銅像にもなっている、主人公貫一が許婚のお宮を蹴っているシーンばかりがやたら有名なので「この男はなんてひどいんだ・復讐とかいってとっつきにくそうだし」と敬遠されがちですが、実際に読んでみるとそんな先入観はすぐに消えてぐいぐいのめり込まされます。

裏切られてあれほど嫌っていた高利貸しに身を落とす貫一と、玉の輿に乗りながらも満たされず貫一を思う宮。
苦悩する二人の心理描写も丁寧で、そこに絡んでくる様々な出来事も読者を飽きさせず、非常に先が気になります。
初めは地の文(会話以外の文)の硬さにやや戸惑いますが、すぐに慣れてしまうので心配はいりません。

書かれてから100年以上経っていますがそれが信じられないくらい全く色褪せない面白さ。それだけに未完なのが悔やまれるのですが、それでもオススメ!の作品です。通勤・通学のお供にも是非。

このレビューは参考になりましたか?
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 正直、書店で運良く手に入れた当時こそやっと欲しい本が手に入ったと喜んでいたが、読む段になってみると擬古文調で400ページを超える文章が果たして読了できるのかと戸惑いを感じた。実際、読了するまでに三回挫折した。ただ、挫折しながらも擬古文と相俟った重厚なロマンスは驚くべきものだと読み返しながら何度も感じていた。読了してからは本心から途中で投げてしまわなくて良かったと感じた。未完ではあるが、救いようのない境遇から徐々に立ち直っていく主人公間貫一の姿には感動と微かな憧憬さえ覚えた。
 筋は有名なので改めて書くまでもないと思うが、主人公が将来の許嫁の鴫沢宮が金に釣られて他の男に傾いたことに絶望し熱海の海岸で宮を足蹴にし高利貸しの手代となって金銭の鬼となる、というもの。描写と言い、筋と言い、若干ドラマティックすぎる嫌いがあるかも知れない。が、著者の仕掛けた構成の巧みさにはさすがに驚かされた。一難去ってまた一難、これが延々と繰り返さるわけだが、金銭の鬼と化した貫一の宿命やかつての友人達との関係が巧みに描かれ、思わず引き込まれてしまった。解説ある自分が死してのちも、金色夜叉の連載を墓前に捧げてくれといった一読者の気持ちも、大げさなようで読了した方には分かってくると思う。
 確かに読むのは大変だ。が、読んだ後には必ず感動がある。未完の作品とはいえこの作品の持つ味わいはとてつもないものだ。お勧めする。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫|Amazonが確認した購入
 作り事は嫌いでなるべく小説は読まない主義の私だが、先日熱海の海岸を散歩したのを契機に、恥ずかながら古稀を過ぎて初めて金色夜叉を読む気になった。百年前(1897-1902)の著作だ。考えてみれば、日本の人口は45百万人で、丹那トンネルはまだ出来ていないから東海道は新橋始発で御殿場線経由。貫一お宮の重要な舞台となった熱海は、国府津からの軽便鉄道の終点だった。男尊女卑で既婚女性が単独で男性と会うなどもっての他の時代だ。
 小学校は旧かな遣いで学んだ私はさして苦労なく読んだが、「十九にて恋人を棄てにし宮は、...二十あまり五の春を迎へぬ。(25の春を迎えた)」といった美文調の文語は、若い人には一寸辛いかも知れない。しかし連載で読売新聞の購読数を飛躍的に伸ばした虚構の面白さは現代でも素晴らしい。覚悟を決めて掛かれば、百年前の日本社会を味わいつつ日本文学の金字塔を堪能することができよう。
 菊池寛が大正9年に発表した「真珠夫人」を東海テレビが、時代を終戦後に改めて昼ドラにしたのが大ヒットになり、2002年の流行語になった。同じことをすれば金色夜叉も大ブレーク間違いない。そういう息も継がせぬ面白い展開だ。
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