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等々といった、近代的な強迫的な人間観を覆せ、というのがテーマ
だな、と私は思いました。
だから登場人物が一切ナシ。家族や友人とのふれあいとか色恋沙汰も一切な
し。(それらへの嫌悪はあっても!)
出てくるのは神話のカミサマの名前ばっかり。
ココロの奥底を極めた時に行き着くのは、その時どきの上が押しつ
けた仏教や神社なんかじゃなくて、極私的な土俗である、
家族もいらない、村社会もいらない、ギョーカイもいらない、ただ
この「私」が村社会的曖昧さを排除した明瞭な日本語で、言葉を吐
ければ、物書きである「私」はそれでいい。
ただ人間の身体を器に生きている「私」は、「私」であることを貫徹するために、金比羅になった--。
精神の私小説です。笙野頼子さんの無頼の精神に拍手を贈りたい。
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