まず、最初にこの本を見た時、トンデモ本かと思って『表紙買い(レコードで言うところのジャケ買い)』をしたことを告白します。
しかし、読み進んでみると、まじめな(?)本でした。アジアにおける東西冷戦の裏面史とでも言えば良いでしょうか?
この本によると、アジアにおける冷戦構造は単純な米ソの代理戦争と言う構図ではなく、大日本帝国の残置諜者vs米帝となります。実際に小野田さんは帝国軍人としてフィリピンでゲリラ戦を展開していたわけですし。
そのように考えれば、朝鮮戦争〜現在の北朝鮮の『外交ゲリラ戦』とでも言うべき核兵器カードを用いた究極の抵抗戦は結局のところ大東亜戦争の延長戦と言うことになりますね。"金策"に象徴される大日本帝国諜報機関の『帝国の赤化防止/アジア民族の自決』と言うプログラムは解除されていないと言うことでしょう。金正日はそのプログラムで動いている"金策ver2.0"ですかね?
わが国は、諜者を送り込んだ本国として、小野田さんにしたように北朝鮮に対しても『大東亜戦争はもう終わったのだから武装解除せよ!』と命じる責任があるのにそれを果たしていない。と言うのが筆者が伝えたかったところなのではないかと考えます。