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34 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
人権に一意専心する弁護士の快著,
By 佐野 鷹男 (愛媛県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 金正日と日本の知識人―アジアに正義ある平和を (講談社現代新書) (新書)
評者は著者による姜尚中氏批判については姜氏の二つの立場――冷酷な視点が要求される政治学者という立場、係累が北朝鮮の人質に取られているかも知れないという在日という立場――を考慮して判断を留保したいが、しかし、北朝鮮への批判について極度に腰が引けていた――「日帝36年」「差別」を持ち出されると口をつぐむ――日本人の知識人への批判には強く共感する。昨今の“右傾化”を補完する勢力こそ、これらの“進歩的知識人”や“護憲派”であることをこの本は明らかにしている。北朝鮮は相手の良心に付け込む悪魔であるという指摘には納得だ。悪魔に対して言うべきことを言わない日本の左派の多くは、大衆に見捨てられて早晩消えてしまうだろう。そうならないためにも、左派にこそ広く読んで欲しい本だ。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「思想」と「不誠実」,
レビュー対象商品: 金正日と日本の知識人―アジアに正義ある平和を (講談社現代新書) (新書)
この本は金正日独裁体制の北朝鮮と、その独裁体制を擁護する日本の知識人を批判した本です。批判の内容自体は目新しいものではありません。北朝鮮が「拉致」を認める以前から保守言論人が指摘してきた内容と同じものです。つまり、彼らの人権、平和の基準は「御都合主義」で「ダブルスタンダード」だということです。 では、この本の価値はなにかというと、その批判を保守言論人ではなく、左派の弁護士が行ったという点だと思います。この本を読めば、彼らは思想ゆえに、ではなく不誠実ゆえに批判されているということが理解できるのではないでしょうか。
21 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
正義ある平和のために何をするか,
By 電脳補完録 "山本" (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 金正日と日本の知識人―アジアに正義ある平和を (講談社現代新書) (新書)
「諸君!」の2007年4月号で、川人弁護士が「姜尚中は金正日のサポーターか」と題し姜尚中・東大教授を厳しく批判。姜尚中が週刊朝日に反論文を掲載。そこから数回の論争が行われた。この本ではそれをまとめた上で、川人弁護士の北朝鮮問題、人権問題への考え方を綴ったものです。やはり川人氏に批判された和田春樹氏は「社会派弁護士からこのような批判を受けるとは驚いた」という趣旨の反論を行っていたが、真の人権派、社会派であればその対象は日本人だけでなく、北朝鮮の民衆の人権にも及ぶということがわからないようだ。姜尚中氏は「正義なき平和」を選ぶという。在日の星のように扱われている姜尚中・東大教授の眼には、実は北朝鮮の民衆の、そして在日朝鮮人の人権は映っていない。それが「主張」の陰に透けて見えてしまっている。川人弁護士は、過労死問題の専門家であると共に、特定失踪者古川了子さんの拉致認定を求める裁判での主任弁護士を務めるなど、どういう立場の人の人権も大事にする実践派です。この本は、単に「論争」をまとめてあるだけでなく、喫緊の問題として、何をするかが書かれています。左や右の立場を超えて多くの人に読んでもらえれば、何かをするきっかけとなる本です。
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