近未来の日本の中にある鎖国状態の「江戸国」。
外部との微妙な関係の中、かろうじて独立を保っている「江戸国」が
アヘンの密造と、それを外国で販売した疑いがかけられていた。
調査にあたった極悪非道で知られる長崎奉行ゴメスは
異人たちが暮らすある村に疑いをかけるが。。。
日本から江戸へ来た辰次郎と松吉は、ゴメスの下で調査にあたります。
そんな長崎奉行所に、新しいメンバーとして
若くて美人の女性・朱緒がゴメスのそば仕えとして加わります。
武家の娘としての胆力も武術の能力も備えた朱緒ですが
アヘン事件の関係者に浅からぬ縁があるようで。
前作「金春屋ゴメス」に引き続き、
近未来の江戸という特殊な設定が生きたミステリー捕り物帖です。
複雑で重い事情が絡まり合いながらも、読後はさわやか。
『芥子の花 金春屋ゴメス』の改題。