「金持ち父さん」と「貧乏父さん」の教えを軸にした展開は前作と基本的に変わらない。ただ今回は、E(従業員)とS(自営業者)、B(ビジネス・オーナー)とI(投資家)の4つのクワドラントからなる「キャッシュフロー・クワドラント」という図を採用。それぞれのクワドラントに属する人のお金や仕事に対する考え方の違いを論じ、E、SからB、Iのクワドラントに移行するためのアイデアを提案している。最終のゴールとするB、Iのクワドラントについては、そこで成功するための指針を示している。
著者によると、この4タイプの人間の違いは、働くのは自分か他人か、お金は誰がどこからもたらすのか、といった考え方の違いが根本にあるという。自分が属するクワドラントを乗り越え、希望のクワドラントに移行するための手段は、本シリーズ最大のポイントにもなっている「ファイナンシャル・リテラシー(お金に関する数字や言葉を理解する力)」の修得に尽きる。税金、資産、投資、負債、貸借対照表などのトピックスをタイプ別に読み解く著者のリテラシーは、今回も新鮮な驚きをもたらしてくれる。
ただ、リテラシーを獲得した後にどのタイプを選ぶかはそれぞれの価値観にかかわる問題である。著者がそこに踏み込んで、BやIを優位においたのは誤解を招くところだろう。働きがいや自己実現などの「ゴール」もまた無視できない。その点でB、Iがどうなのかも著者に論じてほしいテーマである。(棚上 勉)
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16 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
投資を学ぶ,
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レビュー対象商品: 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント (単行本)
著者の考えは本の中で一貫していて、同じような言葉が繰り返し何度も出てきます。・金銭的に自由になるためには現状の問題を認識し、目標設定を行うこと。 ・ 金持ちになるには(投資を)「する」ことではなく(金持ちに)「なる」ことを常に意識する必要がある。 ・これからどうなるかわからない世の中で従業員の給与は当てにできない。不労所得を手に入れることが重要。 ・E(従業員)やS(自営業者)のクワドラントでは金持ちになるのは難しいが、B(ビジネスオーナー)やI(投資家)のクワドラントに入って正しいやり方を身につければ成功することは難しいことではない。 この本を読んだだけでは「具体的に何をすればよいか?」ということはわかりませんが、経済的な問題について漫然と過ごしている人にとっては意識改革になることでしょう。
45 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
お金に関する知識を増やすことは重要なのはわかったが、極端な勘違いには要注意!,
By a98s219 "a98s219" (神奈川県藤沢市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント (単行本)
本書は、お金の流れの状態によって、人のワークスタイルを次ぎの4つに分類している。E・・・Employee (従業員)、S・・・Self-Employed (自営業者)、B・・・Business Owner (ビジネスオーナー)、I・・・Investor (投資家) 前著、『金持ち父さん 貧乏父さん』も読んだが、これは画期的な本だと思う。これまで、お金に関することを堂々と論じることがある意味ではタブーとされてきたが、おそらく初めてその風潮を破った本といえるだろう。そして、数年前(今もか?)に現れた’拝金主義’・’資本至上主義’の火蓋を切った本とも言える。リーマンショック以前の、金融バブル・ITバブルのメインプレーヤーたちの思想に大きな影響を与えたんじゃないだろうか? ただし、本書をよく読むと、筆者は、各人はお金に対する価値観がそれぞれ異なっているので、自分のタイプにあったやり方をするように薦めている。つまり、何も全ての人に、B・Iタイプを推奨しているわけではない。筆者が言いたかったのは、’お金に関する知識を増やすべきだ’、ということ。 そして、この本には読者にとって有益なことがたくさん書いていて、得る物は確かに多い。しかし、ここであえて注意点を挙げたい。それは、筆者はあまりにも’公共心に欠けている’、ということだ。この本の主張のほとんど全てが、’自分の懐を豊かにするにはどうしたらよいか’で、’社会に対してどういう貢献をするべきか’、という視点はほとんどないと言ってよい。これからこの本を読む人は、この本だけを読んで、「オレの今までの働き方は今まで間違ってたんだ」と極端に勘違いしないこと、を注意していただきたい。
28 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
不労所得者の心構え,
By bluepasta (Brooklyn, NY USA) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント (単行本)
いかにすれば、不労所得者になれるかを解説した「金持ち父さん、貧乏父さん」の続編。不労所得者の心構えを解説する。キャッシュフロー・クワドラントを使い、4つの生き方、E=従業員、S=自営業者、B=ビジネスオーナー、I=投資家、それぞれを解説し、真の経済的自由は、クワドラントの右側、したがってBかIにあることを説いていきます。4つのクワドラントそれぞれの意識の違い、ものごとに対するスタンスの違いを解説している、つまり人の生きかたに考察が及んでいる点で、前作に比べて好感が持てました。いちいちもっともな金増殖のための心構えだ、と思う一面、倫理的にどうしても納得が行かない一面もあります。いずれにせよ、いろいろと考えさせられる、という意味では、良い刺激になりました。
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