奇才が、世に放たれた衝撃作。
斬新な音を求めるなら このアルバムが一番ではないだろうか。
私が、この世界に初めて触れたのは、Single『主題歌』(本作、未収録曲) だった。
ハイトーンなボイス、サイケデリックな曲調。
確かにクセはある。 というか クセだらけだ!
今までに聞いたことのないメロディライン。
原色で塗りつぶしたような音色で、キャンバスが染められている。
彼の頭の中には、間違いなく私たちにはない楽譜が入っている!
その世界は、曲だけにとどまらない。
本当に恐ろしいのは詩の中にある。
漠然と聴いていたのでは、言語として理解できない音(失礼^^;)だが、歌詞カードを見ると愕然とする。
感じた疑問をストレートに投げ出し、そして意見を聴いてくる。それは、私たちが今まで生きてきて 考えもしなかったことなのである。
答えは出ない。きっと 口ごもってしまうだろう。
この詩の示す 確信にたどり着くまでには、何年かかるのだろう。
悩みを気付けることで、こんなに心が豊かになれるとは思わなかった。
出会う全てを先回りしてしまいそうだ…完璧すぎて怖い。
耳触りのいいだけの軽い音に どっぷり浸かってしまった人には、受け入れらにくい作品だろう。
ただのポップではない、心の奥を貫く 何かがここにある。
本当に音楽が好きな人。
そして、邦楽の行く末に不安を感じている人。
ぜひ、この 数少なくなってしまった「アーティスト」に触れてみてほしい。