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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ホーガンの思想をかいま見ることができる,
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レビュー対象商品: 量子宇宙干渉機 (創元SF文庫) (文庫)
ホーガンに書かせたら多次元世界もこういう物語になるのか、という納得の作品。パラレルワールドの解釈も、それを実現するハードウェアも、すでに円熟のテクニックを感じさせる描き方で、ホーガンの作風を堪能することができる。 読んでいて無神経な汎アメリカ的・白人至上主義の発言が散見されたので、ちょっとがっかりしてしまったのだが、実はそれが大きな伏線であって、この作品がホーガン流のユートピアの物語であることに気づかされた。作者は東洋人の哲学者を借りて、自分の理想の世界を語らせているのだ。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
今の日本人に必要な楽天性,
By 湯の花 (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 量子宇宙干渉機 (創元SF文庫) (文庫)
国際紛争が悪化するばかりの今自分がいる世界から平行宇宙の中の理想郷へ脱出するという話ですから、一見、作者は湾岸戦争前後の現代社会に絶望しているように見えます。 が、最後まで読むとけしてそうではないことが分かります。 実にヤンキー的なリバタリアニズムと仏教的な中道的思想がなぜか多世界解釈を通じて融合してしまう、一見乱暴な話ではあります。 ですが、この人間性の可能性として提示されるアメリカの良き時代を彷彿とさせる50年代的な理想郷は、歴史背景的には無理があるなあと感じさせながらも、結構魅力を感じさせる世界です。 確かに、権力や強欲に囚われず、他人に過度に干渉しない、理性的で楽天的で寛容な社会、市民が政府なんか気にしない社会、いいですね。そうあって欲しいものですね。 面白いのは、ハードSFを書きながらも作者は、現代の科学技術の進歩の速度は速すぎると感じていることです。 仕事とガジェットに埋もれて汲々としている日本人は、もっとこういう楽天さを持つべきなのかもしれません。 どうも最近の日本人は「生存競争」という社会的強迫観念に蝕まれすぎているような感じがします。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「量子宇宙干渉機ができるまで」,
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レビュー対象商品: 量子宇宙干渉機 (創元SF文庫) (文庫)
タイトルがヘヴィ。内容もヘヴィ。手に取ってみてヘヴィ…とにかくSFのヘヴィユーザーのための一冊。 原題 「PATHS TO OTHERWHERE」 が示す通り、平行宇宙(パラレルワールド)を目指す科学者達の苦労を少しでも体感してみたいと思う人にオススメ。無政府的自由な研究環境を手に入れるため、「科学者(善)」が「諜報員(悪)」としのぎを削る…。 ちなみにこれは、ほとんど半分のホーガンの作品に言える。
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