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量子力学の反常識と素粒子の自由意志 (岩波科学ライブラリー)
 
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量子力学の反常識と素粒子の自由意志 (岩波科学ライブラリー) [単行本(ソフトカバー)]

筒井 泉
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,260 通常配送無料 詳細
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量子力学の反常識と素粒子の自由意志 (岩波科学ライブラリー) + 量子力学の哲学――非実在性・非局所性・粒子と波の二重性 (講談社現代新書)
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商品の説明

内容紹介

実在という物理の基礎概念に根本的な転換を迫った量子力学。その大成功の陰で過去の遺物と思われていた物理論文がよみがえった。いまやどんな論文をも凌駕するほどの勢いだ。それがアインシュタインのEPR論文だ。「量子もつれ」という考えの重要性と有用性が最近認識されて時代の寵児である。実在性と因果律の意味を読み解く。

内容(「BOOK」データベースより)

二〇世紀に誕生した量子力学は、それまでの古典力学とはまったく異なる世界観に基づく。その違いは、常識的な「実在」概念の根本的転換にあった。しかし、それが深刻に認識されるようになったのは「量子もつれ」という概念の有用性が提起されてからである。アインシュタインのEPR論文をはじめ実在性と因果律、そして自由意志の根本を問う。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 128ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2011/4/28)
  • ISBN-10: 4000295799
  • ISBN-13: 978-4000295796
  • 発売日: 2011/4/28
  • 商品の寸法: 18.2 x 12.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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本屋で見つけて購入。薄いしハンディなので勝手がよい。通勤・通学のお伴にちょうどよい感じ。

量子テレポーテーションとか量子コンピュータとか、「量子」という言葉が時々耳に入るようになってきたので、いろいろ本を眺めてきたけれど、この本はなかなかオリジナリティが高いような気がする。後半のふたつの話はこの本で初めて知った。

内容は目次と各章のタイトルのとおりで、最初にこの本を読むうえで必要になる量子力学のエッセンスを数式を使わずに説明して、全ての発端になるEPRパラドックスを2章で解説。3章では、EPRパラドックスへの回答として、ベルの定理を対話調で説明している。ベルの定理の最近の進展として、4章でコッヘン-スペッカーの定理を、5章で自由意志定理をとりあげている。ベルの定理は「量子力学は非局所だ」ということ、コッヘン-スペッカーの定理は「量子力学における実在性は状況に依存する」ということ、自由意志定理は「量子力学での暗黙の仮定である、測定の仕方を自由に選べることを認めてしまうと、素粒子も自分の行動を自由に選んでいることになる」ということらしい。

面白いのは、ベルの定理以降の「各論」部分が全部大体同じ設定で説明されていること。町工場のおっさんが作った機械の動きを説明しようとしてもどうも上手くいかない。この機械は量子力学にもとづいて動く機械で、正しく動いてるのは疑いようがない。だからこちらの説明がおかしくて、何故おかしいのかを煎じつめると非局所性とかが出てくるという仕掛け。だからといって最初の説明が不自然だったり非常識だった訳じゃない。だから量子力学は常識に反する。これが基本的な流れ。

数式を使ってないし、町工場のおっさんが作った機械しかでてこないっていう意味ではすごく単純。けど、機械の動きの説明の仕方とその破綻の仕方が全部違うから、その違いをちゃんと分ろうとすると読みとばせなくなる。この点が多分この本の特徴で、ある意味論理トレーニングみたいな側面があっておもしろい。

絵や図がたくさん入ってたり、対話調にしたり、いろいろうんちくを挿入したりと、なかなか工夫している。

一見科学っぽくない話題を科学の人達が、科学なりのやりかたで取り組んでいるってことを知れただけでも面白かった。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
量子力学の反常識性というものを、数式を使わずに言葉で言い表すことで、量子力学そのものの本質を一般向けに理解させようとしている。

実際にこの本を読んで、量子力学というものが何となく理解できたような気もするが、やはり量子力学実験を自分の手で行ってデータを取った経験がないと、本書の内容を完全に理解することは難しいのではないか。自分は生命科学系なので、その点を痛感した。

それでも、本書の野心的な試みは買いたいと思う。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
物から状態へ 2011/7/15
By pontaks
岩波書店の本は、簡潔で初めて触れた人にもわかりやすい表現が多く、人に薦める場合があります。さてこの本はどうででしょうか。
まずいきなりケット表記が出てくるのは、いささか唐突です。少なくとも|+z>の読み方くらいは註にしてほしいです。

古典力学、またアインシュタインの考え方ではまず「物」ありきです。それはイメージとしては丸い粒のような物体が静止した存在で思い浮かべられ、それが運動すると考えるのが普通の感覚ではないでしょうか。
しかし量子力学を受け入れるにはまずこの考え方を一旦脇に置かなければならないと思います。
とにかくそこにあるのは「状態」だけです。

そうしないと右巻きと左巻きが重ね合わさった「物」をイメージすることに抵抗があり、つまづきやすいと思います。
つまり読者は、いきなりシュレディンガーの猫の挑戦を受けなければならないです。
猫という物体はある意味どうでもよくて、その生死という状態だけを割り切って抽象的に考えなければ理解が進まないのです。

この点についてもう少し説明をされれば、量子もつれ合いもわかりやすかったのではないでしょうか。

アインシュタインをして一般相対性理論の後継者と言われたウォルフガング・パウリの本もまず非相対論的量子力学を解説してから、相対論的量子力学を解説しています。
パウリのような天才でさえ混乱した「反常識」なのですから。
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