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一方でおそらくはランダウが見た量子力学のビジョンが前面に打ちたててあり、物理的直観の鮮明さは、読者にすがすがしい満足感を与える。ただし、ブラケットの使用が控えめで基本的に波動関数で議論を進めるのを好むか好まないかは読者の趣味であろう(もちろん使うべきところでは行列表示されている)。
さすが世界で読まれているだけあって、細かい点まで議論が行き届いてあり学習を続けて行く上で読み返すと唸らせられることが多い。1つだけ例を挙げれば、WKB近似はポテンシャルが転回点でTaylor展開できることを前提として導いている。しかし、ガモフの透過因子の計算など壁型の勾配を持ちTaylo!r展開不能な関数にも適用して計算することがある。その時はWKB近似適用の正当性はどうなっているのだろうか?気になる人は是非確認して欲しい。