(日経バイト 2005/02/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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分かりやすい解説書とはいっても、やはり量子論そのもの宿命で、100%すっきり理解できるわけではありません。
古典的チューリング・マシンと原理そのものは同じであっても、量子は1と0の両方の状態を取れるため、2つの量子があれば11、10、01、00の4つの状態がとれ、3つあれば2の3乗と、累乗的にスピードアップできるのが最大の強みです。
ただ、専門的ゆえに省略されたということもあるのだと思いますが、その量子の操作と検出器の仕組みについてはもうひとつイメージできませんでした(私の読解力/イメージ力の不足か?)。
とはいえ、量子コンピュータの本が出たことは大いに評価されるべきだと思います。
難解な量子論が、比喩を使ってわかりやすく書かれており、全編を通じてほとんど数式も使われていないため、誰にでも読める内容になっています。
また、現在のコンピュータの原理や、暗号解読に代表される、量子コンピュータの応用性までも説明されているため、読み応えがあると思います。
ただ、少しでも量子論やコンピュータの原理について知っている人にとっては物足りないと思います。量子論やコンピュータサイエンスをかじったことがある人にとっては、誰でも知っているような内容が多かったです。
また量子論特有のわかりにくさは、誤魔化されているため、すっきりしないという感じは否めません。厳密さを求める人にとっては、入門書としてはいいと思いますが、本書だけで量子コンピュータを理解することは難しいと思います。
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