冒頭に 野菜のビタミンCや鉄分が極端に減っている という話があり、著者の思いが 興味を引く情報によって 説得力を持って読者に伝えられる。
比較的うまく書かれた本だが、実は大変に問題がある。
著者の思い込みが先にあって、それに基礎知識の不足と付け焼刃の情報が積み重なった結果だろうが、何分 間違いが多すぎる。
虚偽は、窒素肥料によってケイ酸が酸素とケイ素に分解されるとか、おなじ窒素でも有機由来と化学肥料由来とは異なるとか、吸収された硫酸イオンが野菜の葉を焼くとか、ぴりぴり味のメロンはカリウムの影響だとか、化学肥料が根毛を焼くとか、水素イオンが蒸発するとか、タバコ栽培に塩化カリウムを使うとか、かわいらしい間違いから、ノーベル賞級の超トンデモ説まで、枚挙にいとまがない。
為にする著作と思いたくはないが、著者が「電子イオン水生成装置」や「電子有機肥料」を販売する経営者であることを知ると、作為をかんぐらざるをえない。