都会で生活している人向けに、野草(いわゆる雑草)を主として少々の山菜と呼ばれるものも交えた採集、料理の本です。
採集場所の紹介(道端、河川敷など)、季節別食べられる野草図鑑と食べてはいけない毒草図鑑、野草料理のレシピ集、著者が野草採集とその料理に目覚めるまでの半生記などで構成されています。
食べごろの時期には特徴的な外見を示さない野草のために、1年を通して野草を観察する野草マップ作成のすすめなどユニークなアイデアもありますが、図鑑部分にしてもレシピ集にしても特別独創性にあふれたというものではありませんでした。
しかし全体を通して俳優が本業の著者の野草への愛着が控えめな表現ながら随所に溢れており、他の「食べられる野草」「雑草図鑑」系の本とは一線を画しています。
この本だけでも簡単な雑草図鑑として使えますので、いきなり野草食を目指そうと思わなくても、都会の空き地や道端などに生えている草の名前を知りたいなぁという方にも読みやすくて楽しめると思えました。
残念なのは図鑑部分以外の写真が草の特徴を把握しにくく、説明文を読まないと判別できない点でした。