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野球にときめいて―王貞治、半生を語る
 
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野球にときめいて―王貞治、半生を語る [単行本]

王 貞治
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人生、いい時ばかりではなかった。でも、不満だったことはない。不思議な力に導かれ、ひたすら歩んだ一本道。読売新聞「時代の証言者」に大幅加筆。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

王 貞治
1940年東京都生まれ。早稲田実業学校から読売巨人軍に入団。77年に世界記録となる通算756号本塁打を放ち、初の国民栄誉賞を受賞。数々の記録を打ち立て、80年に現役引退。巨人監督(84~88年)を経て、ダイエー、ソフトバンク監督(95~2008年)、06年にはWBC日本代表監督を務めた。現在は福岡ソフトバンクホークス球団取締役会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 236ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2011/03)
  • ISBN-10: 4120042170
  • ISBN-13: 978-4120042171
  • 発売日: 2011/03
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By からふね トップ1000レビュアー
当方関西人で、タイガースの熱狂的ファンではないですが、
やはり巨人には常にライバル意識を持っており、永遠の好敵手として捉えています。

しかし王選手、王監督は全く別。
野球に対する求道者のような真摯な姿勢、そして周囲への心遣いを常に忘れない人柄には、
無条件で惹かれ、尊敬の念を抱かずにはいられません。

現役時代の王さんは正直かなりうろ覚えですが、
756本を打った記念グッズとして、小さなテレビのマスコットが一時家にあったのを覚えています。
やはり監督時代、特にホークスの監督としてのイメージが一番強いです。
旧南海時代はすっかり弱小チームに成り下がっていたホークスを、
紆余曲折の末に福岡で見事に強豪球団に蘇らせたのは、紛れもなく王さんの手腕でしょう。
第1回WBCでの栄冠は説明不要ですよね。

選手としても指導者としても、これほどの実績を挙げられている方は、日本には他にいません。
王さんご自身が尊敬してやまない長嶋茂雄さんでさえ、そうでしょう。
にも関わらず王さんはあくまで謙虚。
「長嶋さんこそスターなんだ。僕はスターじゃない」と断言されています。
私のような凡人から見れば王さんも十分過ぎるくらい大スターなのに。

この本には、そんな王さんの魅力がふんだんにちりばめられています。
談話形式での構成なので、とても読みやすいです。私も2日弱で読破してしまいました。
王さんが野球にときめかれたのと同様に、
読まれた方は王さんにときめいてしまうこと請け合いですよ(笑)
このレビューは参考になりましたか?
12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャンチキチ トップ500レビュアー
 ドラゴンズファンである。しかし、王選手だけは常に別格である。自身の素晴らしく、輝かしい記録や生き方をよくもこれだけ謙虚に書かれたものだと敬服せざるを得ない。野球の神様はやはりいらっしゃるのだと私も思う。これだけの方を日本の野球界に送ってくださったのだから。

 王選手の現役時代の記憶は実はかなり後半になってから。小学生当時は、756本という中途半端な数字がなぜ、そんなに注目されるのかよくわからなかったが。当時は、試合数が何試合とかも知らなかったし、野球が仕事になることの大変さも全くわからなかったし。確かに、ホームラン30本で引退されたのはあまりにも惜しかったなと、今の感覚で言うとそう思う。868本のホームラン。1年40本としても20年以上、とよくファン同士語るのだが、「1年に40本っていう前提自体、すごいよね」とお互いに笑う。

 監督としては、ジャイアンツよりもホークス、ソフトバンクでのイメージがすっかり板についている。あの「生卵事件」についてもふれ、「自分たちが勝てば、こんなことはされないんだ」と選手に語ったというくだり・・。読んでいて、涙が出そうでした。

 WBCの初王者になったことでイチロー選手の素晴らしさを書いています。もし、この二人が選手で日本チームにいたら。もし、王さんが現役のときにメジャーに行けていたら。いや、もしもう3年、現役が続いていたら。いろいろなことを読みながら考えてしまいます。「持ってる」という一言で言うには、あまりに偉大な野球人。

 自分は野球人ではありませんが、生き方や考え方は真似したくなる方です。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
年代的に、巨人・大鵬・卵焼きの少し後なのですが、子どものころは、毎日放課後にソフトボールに明け暮れ、テレビで毎日野球中継を見ていました。
同級生でも好みの球団はいろいろありましたが、多数は読売巨人軍ジャイアンツで、私も当然のごとく巨人ファンでした。昭和40年代は、王、長嶋、高田、黒江、柴田、堀内たちを率いた川上監督がV9を達成した巨人黄金時代でした。

選手の好みは人により様々でしたが、極言すれば、王ファンか長嶋ファンかに集約されていました。
攻守に華のある派手好みの長嶋と、黙々とストイックにホームランを打ち続ける王。記録的には例えることはかなり飛躍になりますが、最近の選手で言うと新庄とイチローのようなものでしょうか。
私は、好調でも浮つかず、不調でも不機嫌にならず、一見無表情に、黙々とホームランを打ち続ける王選手のファンでした。今も、王選手の一本足打法の構えとホームランを打った後の独特のフォロースウィングが目に浮かびます。

本書は、月に1〜2度、計1年余にわたってインタビューを元に、読売新聞で2010年の春に連載された記事に加筆修正したものです。サブタイトルにあるように、「王貞治、半生を語る」内容の本です。
子どものころのこと、学校時代のこと、結婚と家庭のこと、荒川コーチとの2度の運命の出逢いと伝説にまでなっているトレーニングと一本足打法誕生のエピソード、選手時代のこと、巨人軍・ソフトバンクでの監督時代のことなど、王さんの野球人生が余すところなく語られています。

本書を読み感じるのは、プロフェッショナルにスポーツをすることのひたむきさと過酷さです。
先日読んだ「なぜ日本人は落合博満が嫌いか」(テリー伊藤著)にもまさに書かれていたように、たとえ球団に属していてもプロ野球選手は基本的に個人事業主であり、自分の野球については自分が責任のすべてをとらなければならない、監督もコーチも球団も同僚の最終的には助けにならない、そういったストイックさを持たないと生き残ることはできない、という単純な事実が偉大な王貞治の野球人生でも当たり前であったこととして、本書にも書かれています。
自分の野球を求めて、悩み、苦しみ、自分を追い続ける。寝室にバットを持ち込み、深夜でもバッティングのヒントを思いついたら、バットを振り続ける。王貞治の素振りの迫力には、声をかけることをためらわせる真剣さが漂っていたといいます。
また、そんな王選手に対して、他の選手たちも真剣勝負で王に立ち向かいます。
かつての江夏投手も王には直球勝負で向かったと書かれています。変化球で王を討ち取るようなことはしたくない、真剣勝負だ。
そうです、ここには昭和の時代の真摯な人間の生き様が書かれているのです。
それは、時代の真剣さでもあります。
こうした書を読み、「生きること」が必要としている真剣さを今一度見つめ直したいものです。
そして、かつての王選手ファンには、是非とも、一読していただきたい本です。
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