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野球と戦争 (中公新書)
 
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野球と戦争 (中公新書) [新書]

山室 寛之
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

大リーグでの日本人選手の活躍、WBCでの連続優勝…。日本の野球は世界の頂点を極めつつあるように見える。ただ、その歴史に暗黒の時代が刻まれていることを知る人は少ない。昭和七年、学業軽視、選手獲得に金銭が動くことを懸念した文部省は「野球統制令」を公布。さらに、泥沼化する戦況のもと、野球部排撃の動きが全国に広がった。粛正、弾圧を潜り抜け、物資窮乏の中、焦土の上に復活する苦難の日々を史料と証言で辿る。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山室 寛之
1942年(昭和17年)、北京に生まれる。九州大学卒業。読売新聞社入社。同社社会部長、読売新聞西部本社編集局長、東京巨人軍球団代表、読売ゴルフ社長等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 264ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2010/6/25)
  • ISBN-10: 4121020626
  • ISBN-13: 978-4121020628
  • 発売日: 2010/6/25
  • 商品の寸法: 17.4 x 11 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 343,536位 (本のベストセラーを見る)
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By いと トップ1000レビュアー
形式:新書
大きく三部に分かれており、
昭和初期・戦争中・戦後の数年という構成になっている。

戦争が起こったことによって、
日本の野球界がどういう影響を受けたか、
どんな目に遭ったかを詳細に書いている。
通常の野球本では詳しく書かれない時代なので、
当時の状況を知ることができる。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
戦中、終戦直後の主立った高校・大学の部史にあたったほか、著者が新聞記者、球団代表として蓄積した野球人とのやりとりも交え、まとまった本のない戦中戦後の球史を描いている。まともな用具のない中で、レガースなしで投球を受ける捕手を美徳とするムード、漁網のネット、防空壕に隠したボール、生木でいきなり反り返るバットのほか、米や醤油を担いで臨んだ(しかも盗まれた)甲子園など、具体的、詳細に語られる代用品の劣悪さと「それでも野球がしたい」と語る野球人たちの言葉が、本書の質を高めている。

以下は、「モノはなくても野球に打ち込み、焦土から野球を復活させた苦難」を美談として称えようとする本書の本筋からやや外れる感想。もちろん、軍や国家主義官僚の暴走が主たる原因なのだが、役所が「敵国の競技をやっては敵愾心が沸かない」というばかげた理由で「このスポーツは不健全」と判断し、「当局の意向」なので「自主的に止めて欲しい」という行政の流れは戦争は終わっても変わらないなあ、と感じる。用具もグラウンドも何もない中で「戦時中の野球の灯を消すな」「素足でもやる」という思いで、対外試合が禁止されても練習に打ち込んだことが、戦後から今日の野球競技レベル発展の礎になった反面、戦前の国家主義の中で、野球発展のために持ち出された「野球を通じて敢闘精神を発揮し…」という大義が、「体が使えなくなってもこの一戦にかける」ようなことを美徳とする「野球道」的に残ってしまっているような気もした。

これも直接関係ないが、今月の中公新書は5冊中、終戦ネタが出るのが4作。当然、65年の節目を狙っているのだろうが、動物、野球と器用にテーマを分けてるなあ…と感じた。それと、本書で著者のライバル紙に「誤報」「名誉毀損」と厳しい批判が多めなのが、客観性をちょっと薄くしているような感じもした。
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